ウクライナ情勢8/5報道

ロイター通信

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 ヴェドモスチ紙は、こう伝えている。匿名のロシア政府筋によれば、官僚らは、欧州の航空会社のヨーロッパからアジアへ向かう旅客機のロシアの領空を経由する飛行を制限もしくは禁止する可能性を検討している。これは、クリミアへ乗客を運んでいた航空会社「ドブロリョート」が真っ先にその対象となったEUの対露制裁への報復となりうるものの、領空通過飛行の禁止に関する決定は、まだ行われていない、という。ドミトリー・ペスコフ・ロシア大統領報道官は、自らに害が及ばないように先ずあらゆる是非を勘案すべきである、と声明した。現在、欧州からアジアへ向かうフライトのために、航空会社は、時間と燃料を節約できる最短のシベリア横断ルートを利用している。 

 コメルサント紙は、「非戦争捕虜収容所」という記事で次のように伝えている。400人以上のウクライナの軍人が、武器を放棄し兵器を廃棄し、国の東部の戦闘地帯からロシア領内へ移った。キエフで取材に応じた人たちの話では、「南部包囲環」で民兵らに封鎖された別の二つの兵団の残兵たちも、近く第72機甲化旅団の兵士らの例に倣う可能性がある。 

 ノーヴァヤ・ガゼータ紙は、こう伝えている。アメリカ国務省は、ロシアの演習場の一つで8月4日に始まったロシアの空軍および対空防衛軍の演習に懸念を抱いており、同省のジェン・サキ報道官は、ロシアが8月4日から8日までウクライナ国境付近で実施することにした大規模な演習は「挑発的で徒に緊張を高める」と述べた。 

 ガゼータ・ルは、こう伝えている。ウクライナにおける戦闘行動はどれくらい続くのだろうか? ルハーンシク(ルガンスク)およびドネツィク(ドネツク)を包囲する政府軍の環は縮まりつつあり、ルハーンシクとドネツィクの両人民共和国が支配する地域は狭まりつつあり、両都市はもはや人道的破局に瀕している。

 しかし、取材に応じた専門家らは、戦闘行動の速やかな終息を口にするのは時期尚早で、紛争の解決は早くとも来春になる、とみなしている。

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