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4ヶ国外相会談:対話の希望は第一歩(ノヴァヤ・ガゼータ紙)
「ノヴァヤ・ガゼータ」紙は、ドイツ・ベルリンで行われたロシア、ドイツ、フランス、ウクライナの4ヶ国外相会談での合意が、参加者自身が認めているように、ウクライナ東部の即時かつ確実な停戦を保証しないと書いている。
それでもこれを突破口と評価することができる。単なる非難でなく、対話の希望あるいは必要性は、いつでも平和への第一歩。憎しみ、絶え間ないプロパガンダの主張が弱まることは、平和への転換の兆候である。今回の会談までは、情勢が危険性を増しながら逆の方向に進んでいた。
会談の雰囲気をつくったのは、ドイツのフランクヴァルター・シュタインマイアー外相。軍事的にも政治的にも抑制が不可能になりそうな暴力の激化を警告。最後の可能性を活用し、停戦の合意に達せるよう、各国が可能な限りのすべてのことをしなければならないと話した。
激しい戦闘で2日には少なくとも9人が死亡(モスコフスキー・コムソモレツ紙)
「モスコフスキー・コムソモレツ」紙は、ウクライナ東部で、ウクライナ軍とルハンシク人民共和国とドネツィク人民共和国の義勇軍の激しい武力衝突が鎮まらないと書いている。
2日にはルハンシカ村の住宅がウクライナ軍からの空爆を受け、5歳の男の子を含む、少なくとも9人が死亡し、5人が重傷を負った。キエフでは3日、ドンバス大隊(政権派)が再び最高会議でピケを張り、戒厳令の導入を求めた。これは状況をさらに悪化させることである。
5歳の男の子ヴァーニャ:誕生日の翌日に死す(ロシースカヤ・ガゼータ)
「ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)」紙は、ウクライナ軍から空爆を受けたルハンシカ村の現地報告を行っている。
11:30ちょうど、ここで生活が終焉した。ウクライナの弾丸がさく裂。通りが丸ごとルハンシカの地面から吹き飛ばされた。火は当然ながら消される。だが憎しみと、いったい何のために?という疑問が消えることはない。
「ガソリンが必要なんだ!」ジャーナリストのスタスは車に乗りながらこう叫んだ。私はタクシーをつかまえ、給油所に行く。古い容器を譲ってくれと短い交渉をし、それを満タンにして村に戻る...切れた電線、崩壊した家。この村では古い方法で家が建てられていた。粘土に木摺り、しっくい。足元で粘板岩がガラガラと音を立てる。
病院の集中治療室へと飛行する。ここには5歳の男の子ヴァーニャがいる。昨日が誕生日で、お客さんと祝ったばかり。大人たちはヴァーニャの長く幸せな人生を願って乾杯した。なのに我々はガソリンを運んできた。発電機用だ。医療機器を動かすための。ヴァーニャがこれからも末長く自分の誕生日を祝えるようにと。だが昨日の誕生日が最後になった。ヴァーニャは正午に息を引き取った。
憲法改正:大統領権限をめぐる綱引き(独立新聞)
「独立新聞」は、ウクライナ最高会議の議員による、ウクライナ憲法の改正についての話し合いを、観察している。
ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領の、大統領の権限を拡大するという提案は、支持されなかった。アナトリー・グリツェンコ元ウクライナ国防相は、ポロシェンコ大統領のもとで人事政策の新たな傾向があらわれたことを指摘。それは銀行、外交、軍の長になれるのはポロシェンコのみである。最高会議の議員は、大統領が他の人に主要な役職を提案しながら、個人的に状況の責任を手にしていると非公式に認めた。
「エクスペルト」紙は、ペトロ・ポロシェンコ大統領が憲法改正に重要な意義を与えていると書いている。
ポロシェンコ大統領は、憲法改正がウクライナという国の効率を高める手段というだけでなく、南東部との和解のチャンスであると考えている。
だがウクライナ最高会議の議員は、ポロシェンコ大統領の情熱にインスピレーションを受けていない。改正法案は南東部が受け入れられるような、現実的な地方分権も、大統領の権力低減も、保障していない。
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