ウクライナに対する働きかけを求めるロシア

写真提供:国連

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ウクライナ東部での流血を許さぬよう安保理に呼びかけたロシアの国連大使。

 チュルキン氏は、こう語った。「国際社会は、自国民との戦争を停止するようマイダンの傀儡たちに求めるべきです。彼らの西側のスポンサーおよびその背後にいる米国は、統制を外れた被後見人たちを制御し、ネオナチその他の過激主義者らと袂を分かつよう彼らに求め、ウクライナ国民に対する武力行使を停止しなくてはなりません」。

 チュルキン氏は、ウクライナ当局が国の東部で軍隊を使用する場合にはロシアが四者協議への参加を拒否する可能性のあることを明らかにした。ロシア、ウクライナ、EU、米国による「3+1」協議は、4月17日にジュネーブで行われることになっている。

 しかし、ロシアは、状況打開に対する希望を失っておらず、セルゲイ・ラヴロフ外相は、4月12日、ウクライナ危機の緩和は十分可能であると声明した。しかし、同外相は、ロシアの姿勢が必ずしも西側で理解されないことに苦言を呈し、こう述べた。「国際法の原則の順守や共通の安全保障システムの創出を目指す私たちの努力に対して、西側は、事実上のロシア封じ込め路線の新たな公布と言える東方への地政学的影響力拡大の政策で応じました」。

 一方、チュルキン国連代表は、何かにつけてロシアの後ろ盾を指摘するのをやめるよう西側のパートナーたちに呼びかけ、こう述べた。「この議場にいる人を含めた一部の人は、ウクライナで起こっていることの真の原因から頑なに目を背け、たえずウクライナ南東部の出来事にロシアの後ろ盾を見いだそうとしていますが、そんなことはもうたくさんです」。同大使は、ロシア軍がウクライナとの国境を越えようとしているとの報道は偽りであるとし、こう語った。「数時間でほとんどラマンシュまで達することのできる軍隊を私たちがこの国との境に集結させたとか、抗議するウクライナの住民の行動を調整する回し者を私たちが大量に遣わしたといった、作り話を広めるのは、もうたくさんです」。

 しかし、安保理のメンバーたちは、ロシアの外交官の主張に納得せず、米国のサマンサ・パウエル国連大使は、ウクライナ南東部における状況の不安定化はロシアによって計画され組織されたものだとし、フランス、イギリス、オーストラリア、リトアニア、ルクセンブルグの代表団は、ウクライナ東部の州においてロシアは「クリミアのシナリオ」を再現しようとしているとの見方を支持した。

 

*情報ソース:コメルサント紙、ヴズグリャド、ガゼータ・ルー