ドミトリー・ロゴージン副首相=タス通信撮影
太平洋圏の一部が極東と呼ばれており、ロシア以外に、東アジアと東南アジアが含まれている。
ロシア国内でのこの地域の正式名称は極東連邦管区で、アムール州、ユダヤ自治州、カムチャツカ地方、マガダン州、沿海地方、サハ共和国、サハリン州、ハバロフスク地方、チュクチ自治管区から構成されている。
国際技術発展フォーラム「テフノプロム2013」が11月14~15日、ノボシビルスク市で行われ、出席したロゴージン副首相がこれについて述べた。代案は「太平洋地域」。
「”ダーリニー・ヴォストーク(極東)”という言葉の組み合わせがよくわからない。地元住民は自分たちのことをなんて呼んでいるんだろう?『私は極東の住人です』?何が住民にとって極地なのか?これはロシアの太平洋圏だから、『太平洋地域』と呼ばなければならない。こう呼べば、それらしく機能するんだ」。
シベリアと極東は今世紀、ロシアが「超国家」になれるかどうかを左右する地域になりつつあるとも述べた。ロシア極東でボストチヌイ宇宙基地の建設が終わると、ロシアの宇宙産業はこの地域に移転する。
ロシア科学アカデミー極東支部の研究者も1年前、この地域の名称変更を提案している。
変更についての意見
社会学者のアレクセイ・ナスィブリン氏。「政府は警察の名称を変更したが(ミリツィヤからポリツィヤへ)、それで何か良いことはあったんだろうか。極東の名称変更の裏には何かがあるのかもしれない。だけど変更したら、当面は批判にさらされるだろう」。
カザン市のタチヤナ・ボロフスカヤさん。「ロシアには地域の名称変更よりも、もっと重要な問題がある。極東の住民にとって、ここは小さな母なる土地なのだから、まず住民に聞いてみるべき」。
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