9月5~6日にサンクトペテルブルクで開催されているG20サミットでは、シリア危機は公式の議題に設定されていない =ロイター通信撮影
ローマ法王のフェデリコ・ロンバルディ報道官は木曜日、法王がプーチン大統領に書簡を送ったことを明らかにした。その中で法王は、シリアにおけるいかなる武力介 入に対しても強く反対する意向であることを強調し、「武力紛争は深い対立と傷をもたらし、それが癒やされるには長い年月を要する」と述べた。
ペスコフ報道官は、自身はまだその書簡に目を通していないが、もし「法王がシリア紛争の平和的な解決を推進するようプーチン氏に対して要請したなら、我々もそのための努力を惜しまないことを保証する」と述べた。
「できることは和平会議開催で合意することくらい」
9月5~6日にサンクトペテルブルクで開催されているG20サミットでは、シリア危機は公式の議題に設定されていないが、ほとんどの2国間協議では、この問題が主要な議題となっている。
サミットに同席中の国際関係の専門家たちは、シリア危機の解決に関して期待できる唯一のことは、さらなる協議を加速させる和平協議に対し、各国首脳が合意することぐらいだろうと考えている。
「期待できる最善の結果は、和平協議を開催して[この危機の]解決を目指すための、より協調された努力がなされることぐらいです」と述べるのは、カナダ のトロント大学ムンク国際研究所を拠点とするグローバル・サミット・プロジェクト責任者のアラン・アレクサンドロフ氏だ。
グローバル・ガバナンスの専門家で、米国スタンリー基金のプロジェクト執行員のデヴィッド・ショアー氏もまた、G20のサミットを「対立する論者たちを一堂に集め、より緊密な論議を行って共通する見解を探る」ための機会であると見なしている。
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