クレムリンの人事異動

エリヴィラ・ナビウリナ氏が6月24日、ロシア中央銀行の総裁に就任した。この任命に関連して、中央銀行内部だけでなく、内閣でも人事異動が発生し、アレクセイ・ウリュカエフ氏(57)が経済発展相に就任した。
女性が中央銀行の総裁になるのは初めて =タス通信撮影
女性が中央銀行の総裁になるのは初めて =タス通信撮影

 女性が中央銀行の総裁になるのは初めて。法で認められる最大任期の3期を務めたセルゲイ・イグナチエフ前中銀総裁は、新総裁の正式な相談役に就任した。

 

ベロウソフ氏は経済問題担当・大統領補佐官に

 人事異動は中央銀行だけにとどまらない。政府は本日、中央銀行のアレクセイ・ウリュカエフ第1副総裁を経済発展省の大臣に任命し、これまで大臣を務めて いたアンドレイ・ベロウソフ氏を、ナビウリナ新総裁の前職、すなわちウラジーミル・プーチン大統領の補佐官に任命した。

 「経済問題に関する補佐官の仕事がそのまま引き継がれることを希望する。退任する者誰にとっても、その主な仕事が続けられることが重要だ」と、ナビウリナ新総裁はコメルサント紙のインタ ビューで語っている。

 

中銀の金融政策への大統領の影響が増す? 

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スタグフレーションの危機に直面

 ナビウリナ氏任命に対するロシア社会の反応はさまざまだ。というのも、プーチン大統領の側近だと考えられているからだ。これまで経済問題担当の大統領補佐官を務めていたが、その前には経済発展相も経験している。国内外の経済界は、ナビウリナ新総裁がイグナチエフ前総裁よりも、大統領の意見に依存する人物だと警戒している。

 プーチン大統領が今年初め、ナビウリナ氏を次期総裁候補とする人事案を下院(国家会議)に提出した際、一部の専門家はロシアの金融政策が継承されると話した。

 一方でロシアの経済界は、中央銀行が金融政策の長期的緩和に移行することを期待した。これこそがプーチン大統領の主張であるため、 新総裁はこの方向に向かう可能性がある。

 

長期的な金融緩和に向う? 

 ナビウリナ氏起用の話が明らかになってから、中央銀行の人事異動に関する情報がさまざまに流れたのはこのためだ。ウリュカエフ新大臣は、緩和ではなく、 厳格な金融政策の積極的な支持者である。2004年に第1副総裁に就任して以降、次の総裁候補と考えられ、ここ数年は中央銀行の活動に関する広報的役割を 果たしていた。中央銀行の前にはロシア財務省で4年間副大臣を務めた。

 ロシアではここ数年、経済界と政府が金融政策に関して相反する主張をしている。ウリュカエフ新大臣側の厳格な金融政策の支持者は、中央銀行の公定歩合を高い水準に保てば通貨供給量を維持でき、インフラを防止できると考えている。一方で、ズベルバンクのゲルマン・グレフ総裁を筆頭とするこのような政策の反対者は、公定歩合が高いと貸付を制限し、同時に経済成長を妨げてしまうと考えている。

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