反体制派ナバリヌイ氏へのスピード捜査

AP撮影

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横領罪で起訴された野党指導者のアレクセイ・ナバリヌイ氏に対する捜査は、政権の苛立ちから、早く進められた。17日に裁判が行われるが、有罪判決が下されたとしても、ナバリヌイ氏は自由な身のままでいられる可能性もある。

 ロシア連邦捜査委員会のウラジーミル・マルキン報道官は、ナバリヌイ氏が政府を刺激していなかったとしても、遅かれ早かれ刑事事件捜査の対象になったであろうと、イズベスチヤ紙のインタビューで話した。

 「この件では、被告本人とその活動のみが、政治とからんでいるにすぎない。ナバリヌイ氏の政治への執着がなければ、この件にはいかなる政治色もなかっただろう。そして、また新たな詐欺師が見つかったということで、野党を含めた全員がホッと一息ついて終わっていただろう」。

 また委員会の仕事について、次のように説明した。「我々の仕事は、何らかの事実と証拠があった場合に、刑事事件を提起し、裁判へと持って行くことだ。 我々がこれをしなかったら、他の手段が適用されるだけだ。相手が議員でも立件しているというのに、街頭の野党が訴追免除を受けなければならない理由はな い。西側諸国がこの人物を支持しているからというだけでは不十分だ。どこかの弱々しい国なら従うかもしれないが、ロシアではそんなことは起きない」。

 ただし、仮にナバリヌイ氏が有罪判決を受けても、自由の身でいられる可能性があるという。「裁判所が被告の功績や性格、社会的活動を客観的に評価し、誰 か有名な人物が、被告が二度とごまかしや横領をしないことを保証するかもしれない。そうなれば、禁固刑以外の罰則にとどまる可能性もある」。

 関係資料と起訴状をブログで公開

 野党指導者の一人であるアレクセイ・ナバリヌイ氏は、2009年に国営企業の一社が保有する1万立法メートル以上の木材の横領を企てたとして、昨年起訴された。裁判の結果次第では、10年の禁固刑が科せられる可能性がある。

 本人は容疑すべてを否定しており、これは捜査委員会のでっち上げだと主張している。また、警察当局がナバリヌイ氏の政治活動を妨害しようとしている、と考えている。

 ナバリヌイ氏は先月末、無実を証明し得るビジネス文書を自身のブログで公開した。「この文書に目を通し、各自の結論を出していただくことが可能だ。信用 してかかる必要はないから、ただ読んでみてほしい」とブログには書かれている。また、この文書以外にも、起訴状全文をアップロードし、コメントを加えてい る。

 

イズベスチヤロシア通信の記事を参照。