インタビュー:森喜朗元首相

2010年、森喜朗元首相とプーチン首相 =ロシア通信撮影

2010年、森喜朗元首相とプーチン首相 =ロシア通信撮影

森喜朗元首相が21日に、安倍晋三首相の特使としてモスクワを訪れた。今年予定されている安倍首相のロシア公式訪問の環境整備が目的だ。森氏は、ロシア指導部とどのような問題について話し合う意向なのか、訪問前にロシア通信に語った。

今回の訪露の目的は?

 プーチン大統領との旧交を温めたいと思います。そして、安倍首相の親書をお渡ししたい。

 昨年末、プーチン大統領は、安倍首相との電話会談で、首相をロシアに招待しました。これは、両国の指導者にとって幸先良いスタートです。ロシア公式訪問は、日本の首相にとって、最近10年間で初めてとなりますが、安倍首相は、訪問の決意を固めています。

 私としては、安倍首相の決意をプーチン大統領にお伝えし、私なりに首相の人となりについてご紹介することで、日露両国の指導者間の信頼醸成に寄与できるのではと思っています。私の訪露で、安倍首相の公式訪問の地ならしができると期待しています。

 

プーチン大統領意外にどの政治家とお会いになる予定ですか?

 プーチン大統領とのお付き合いは、私が首相を務めていたとき以来で、10年以上になりますので、大統領との再会を首を長くして待っています。

 ほかに、セルゲイ・ナルイシキン下院議長ともお会いする予定です。ナルイシキン議長は、日露両国間の相互理解促進のために大いに尽力されており、私は一度ならずお会いしたことがあります。

 

領土問題についても触れるおつもりですか?この問題の解決に向けて、何か具体的な前進があると思われますか? 

 プーチン大統領は、衷心から日露関係のさらなる発展を望んでおられます。私は、大統領の友人として、経済、スポーツ、その他広汎な問題について意見交換するに際して、領土問題にも触れることになるでしょう。

 いずれにせよ、安倍首相とプーチン大統領の間では、領土問題も話し合われることになるでしょう。両国の指導者の政治的意志によるほか解決の道はありません。二人の指導者は、日露双方に受け入れ可能な道筋を見出さねばなりません。

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