=コメルサント紙撮影
公的企業からの木材横領に関与した疑い
1月18日、ロシア捜査委員会が発表したところによれば、政府反対派リーダーのアレクセイ・ナバリヌイ氏(36)は、2009年5月から9月にかけて、国営の材木製造会社「キロフレス」において、1万立法メートル相当の材木の横領に関与した疑いがある。
当時、ナバリヌイ氏は、野党「右派勢力同盟」の共同代表であったキーロフ州知事ニキータ・ベリーフ氏の顧問を務めていた。
この木材横流しよるキーロフ州政府の損害額は、推定で1600万ルーブルとされている。
ナバリヌイ氏は、著名な反汚職ブロガーで、汚職追及のグループ頁「ロスピル」を立ち上げた。政府反対派の共闘組織「調整評議会」のメンバーだ。
ナバリヌイ氏は、18日に発表された告発内容によれば、最大で10年の禁固刑か100万ルーブルの罰金刑を言い渡される可能性がある。
他にも二つの容疑で捜査中
また昨年12月には、露捜査委員会はナバリヌイ氏と、同氏の弟でロシア郵便の管理職であるオレグ氏に関わる別の容疑で、捜査を開始している。ナバリヌイ兄弟には、詐欺とマネーロンダリングの嫌疑がかけられており、捜査委員会によれば、兄弟は、貨物輸送の契約を通じて5500万ルーブル(1億6500万円相当)におよぶ金額を着服した。
さらに、3つ目の容疑として、アレクセイ・ナバリヌイ氏には、2007年に、右派勢力同盟の資金から1億ルーブル(約3億円)を同氏が経営するアレクト広告代理店に入金して横領したとの疑いがかけられている。
昨年12月には、これに関連して、右派勢力同盟の元リーダーであるレオニード・ゴズマン氏が、いかなる資金が横領されたという事実も把握していないと述べたことが、ロシア通信により報じられている。
これらの詐欺容疑に対して、ナバリヌイ氏は告発内容を全面的に否定している。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。