ロシア陸連に暫定資格停止処分

ロイター通信
 国際陸上競技連盟(IAAF)理事会は13日、同連盟が主催する大会へのロシアの出場資格を停止する決定を行った。これによって、2016年リオデジャネイロ夏季五輪にロシアの陸上選手が出場できなくなる可能性もでてきた。IAAFはさらに、2016年競歩ワールドカップ・チェボクサルイ大会、2016年世界ジュニア陸上競技選手権カザン大会の開催権をロシアからはく奪した。

 「ロシア側が大きく変わった場合にのみ、制裁が解かれる。2016年リオデジャネイロ五輪についてはいかなる約束もできない」と、セバスチャン・コーIAAF会長(イギリス)は述べた。

 「世界反ドーピング機関(WADA)」は9日、ロシアのドーピング問題に関する報告書を公表した。11ヶ月にわたる調査の結果として、これを作成したのは、ディック・パウンド氏(カナダ)率いる特別委員会。WADAは10日、「モスクワ反ドーピング研究所」の公認を停止した。報告書によれば、ロシア連邦保安庁(FSB)が職員をモスクワ反ドーピング研究所に送って1417の検体を廃棄させ、その結果、出場できなかったはずの選手複数名が2012年ロンドン夏季五輪に出場したという。

 ロシアのヴィタリー・ムトコ・スポーツ相は、WADAの非難内容を否定した上で、ドーピングはロシアだけの問題ではなく、ロシアだけを孤立させてもなにも解決しないと訴えた。また、モスクワ反ドーピング研究所はソチ五輪前にWADAから入念に調べられ、その時はいかなる苦情もなかったことを明らかにした。一方で、改革への用意も示した。「ロシアはスポーツ大国であるため、(反ドーピング)基準は他の国よりも厳しくなければならない。我々はこれに同意し、あらゆる努力をする所存」とムトコ・スポーツ相。

 ウラジーミル・プーチン大統領は、WADA報告書を受けて、スポーツ省に独自の調査の実施を指示した。