ボリショイ新芸監に現スカラ座監督のワジエフ氏

  「ボリショイ劇場」で記者会見が行われ、ウラジーミル・ウリン総支配人はバレエ団の新たな芸術監督の名前を発表した。劇場との契約が満了するセルゲイ・フィーリン芸術監督の後任は、現在ミラノのスカラ座バレエ団で監督を務めているマハル・ワジエフ氏。

 「ワジエフ氏との契約は締結済み。セルゲイ・フィーリン氏との契約が2016年3月17日に満了するのを受けて、2016年3月18日に着任する」とウリン総支配人。ワジエフ氏との契約期間は5年。

 ワジエフ氏は「コメルサント」紙の取材に対し、辞任について、すでにスカラ座のアレクサンダー・ペレイラ総支配人に伝えたことを明らかにした。「人間的にこの問題を解決しようとしているが、痛みを伴う瞬間である」

 「スカラ座でのプロジェクトがまだいくつも残っているので、それを完了させなければならない。つまり、1シーズンあるから、その間に自分で後任を見つけることが可能。2016年の3~4ヶ月はこちらとあちらで仕事をすることになる。ウリン総支配人にも相談した」とワジエフ氏。

 ウリン総支配人はまた、フィーリン氏にボリショイ劇場に残るよう提案したことを明らかにした。「提案を行い、いかにそれを実施するかについて交渉している。契約が終わるまでにもう一度すべてについて話しあい、私の提案が満足のいくものならば、フィーリン氏は劇場に残る」

 ワジエフ氏は54歳。ソ連およびロシアのバレエ・ダンサー、バレエ・マスター、振付師。サンクトペテルブルクのワガノワ振付学校の卒業生で、マリインスキー劇場でソリストを務め、その後30年間マリインスキー劇場のバレエ団を指揮し、7年間ミラノのスカラ座バレエ団で監督を務めている。

 

*以下の記事を参照

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