フランスがミストラル解約を申出

ロシアとフランスの契約破棄の価格認識には大きな差

 フランスからミストラル級強襲揚陸艦2隻をロシア海軍に納入する契約について、フランスはロシアに破棄を申し出た。ロシアの「コメルサント」紙がこれを伝えている。

 フランスは契約解除料7億8500万ユーロ(約1065億円)ほどをロシアに提案している。ただし、フランスが第三者に無条件でミストラル級強襲揚陸艦を販売することを、ロシア政府が書面で許可した後に限られる。

 ロシアはこれに同意していない。契約破棄に関連するロシアの「コストと損失」を11億6300万ユーロ(約1580億円)と算出しており、また返金されるまで、いかなる再輸出の許可も出せない、としている。

 ミストラル級強襲揚陸艦2隻の建造契約は、ロシアとフランスが2011年6月17日に締結した。最初の2隻をフランスがつくり、その後ロシアがライセンスを取得して新たに2隻独自につくる予定だった。最初の2隻の名称は「ウラジオストク」と「セヴァストポリ」。

 この納入問題は、ここ1年のロシアとフランスのもっとも厄介な問題の一つとなっている。1隻目の「ウラジオストク」は2014年11月にロシア側に引き渡される予定だった。この時期までには完成し、フランス・サンナゼール港に停泊していたが、フランス政府はウクライナ問題に関連して、納入時期を何度も延期していた。

 フランスが納品書の金額を返金しようと考えている一方で、ロシアは前払い金としてフランスに支払った8億9290万ユーロ(約1215億円)、乗船する予定だった乗員400人の訓練に要した費用、ウラジオストク市に建設したミストラル級強襲揚陸艦受け入れのためのインフラ費用、ミストラル級強襲揚陸艦に合わせたヘリコプター「Ka-52K」(試作機4機)の開発費用を請求する考え。

*元の記事(露語)