ロシア連邦漁業局が伝えたところによると、三井物産モスクワ有限会社の目黒祐志社長は、イリヤ・シェフタコフ露農業省次官(連邦漁業局長官)との会合で、合弁事業実現に向けてのパートナーとの交渉は、詰めの段階にあると述べた。交渉に際しては、年産300トンを目安としての利益の見積もりも行われた。投資協定の調印は、2015年3月になる見通し。
このほか、三井物産モスクワは、露企業グループ「マグロ」との間で、魚介類の深加工および海産物の共同販売の分野での協力に関する交渉を始めた。
三井物産モスクワは「極東には、漁業発展の大きな潜在性があるとみている」と、目黒社長は述べた。現在、同社は、サハリンでの帆立貝と牡蠣の養殖の展望を研究している。いずれも、ロシアとアジア諸国での需要が多いためだ。沿海地方にはウニ養殖に適した自然条件もある。
三井物産モスクワはまた、ロシアの冷凍食品市場への関心も示しており、ペリメニ(ロシア風水餃子)製造工場建設のためのパートナーを探しているという。
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