この二人のドラマチックな愛の物語は、1928年に偶然見つかったロシア帝国時代の金貨のおかげで明らかになった。この金貨には、ロシア語と日本語で二人の名前が刻まれ、鎖がつけられネックレスとなっていた。
しかし、なぜこの金貨付のネックレスが、コステンコ中尉が傷の治療のため入院していた病院の池の中に投げ込まれたのか、なぜ愛する二人は別れなくてはならなかったのかは、推測するしかない。ただ看護婦だったタケバさんは、1975年に亡くなり、コステンコ中尉は、その後ロシアに帰国し、1928年、米国で47歳の生涯を終えた事が分かっている。
このほど「愛の金貨」が見つかった池のほとりに、ハート型のモニュメントが建てられ、男女で訪れた場合、コインのレプリカを記念にもらう事ができる。
なお、このエピソードをもとに、松山の劇団「坊ちゃん」が「誓いのコイン」というミュージカルを創作した。
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