ニューヨークでロシアの寿司バー開業へ

サンクトペテルブルクの日本食レストラン・チェーン「ドヴェ・パロチキ(2本棒の箸)」の共同所有者である、ミハイル・テヴェレフ氏とエヴゲニー・カドムスキー氏が、アメリカのニューヨークでレストラン複合体を開業する計画を立てている。つまり異なるコンセプトの複数のレストランを、一つの建物に収容しようとしているのだ。ロシアのレストラン経営者で、このようなプロジェクトを展開した人物はこれまでいない。

 日本食レストラン「ギンザ」をロシアで経営し、ニューヨークでヨーロッパ料理レストランなどを展開している、ロシアのレストラン・グループ「ギンザ・プロジェクト」の関係者は、このプロジェクトの投資額を約1000万ドル(約10億円)と試算。2500平方メートルほどのマンハッタンの店舗であれば、さらに賃料約500万ドル(約5億円)がかかるという。またこのレストラン複合体は、平均利用価格70~120ドル(約7000~1万2000円)と、アメリカの中価格帯を目指す。

 ドヴェ・パロチキを傘下に収める「フード・リテイル・グループ」は、このようなコンセプトをサンクトペテルブルクで実験済み。ネフスキー大通りの「軍書館」に、レストラン3店舗を含む複合施設「ビブリオテカ(図書館)」を開設した。このレストランの平均利用価格は40ドル(約4000円)。同社は以前、この複合施設の開設に、437万ドル(約4億3700万円)かかったと伝えていた。

 フード・リテイル・グループは現在、名称を「メーカーズ・ラブ」に変更している。ドヴェ・パロチキは、モスクワとサンクトペテルブルクに30店舗以上ある。さらに非チェーン・レストランの「マルチェッリズ」、「ドリンヌイ・フボスト」、「タオ」を経営し、娯楽施設「マザ・パーク」を所有している。

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