ラブロフ外相「ロ米間に冷戦はない」

ロシアのラブロフ外相とショイグ国防相はワシントンで、2プラス2のフォーマットでのロ米会合に出席し、米国のケリー国務長官及びヘーゲル国防長官と会談した。会談終了後の記者会見で、ラヴロフ外相は「ロ米間には、いかなる冷戦もなく、あるのは真のパートナーシップである」と強調した。

 又このところロ米間の「躓きの石」となっている元CIA職員スノーデン氏の問題について、ラブロフ外相は「異常なことであり一つの挿話に過ぎない」とし、次のように続けた―

 「米国の元特務機関員であるスノーデン氏に一時亡命を許可する状況において、ロシア政府は、ロシアの法と国際法に厳しく従って行動してきた。」

 一方オバマ大統領は、米国にとって、ロシアとの関係を休止し見直すことが必要だと述べ、二国間関係の進展は望めないとして、G20サミット前の9月に予定されていたプーチン大統領との会談延期を発表した。

 ワシントンでの記者会見で、オバマ大統領は「かつて米ロ両国は、様々な問題解決において大きな成功を収めたが、現在、両国関係には若干の危機が存在する」と指摘した。しかし、その一方でオバマ大統領は「自分とプーチン大統領の関係はノーマルであり、我々は直接そして建設的に話し合っている。スノーデン事件は、米ロ関係にブレーキをかける唯一の躓きの石ではない」と述べている。

 

(「ロシアの声」より転載)

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