「ロボット展示会」でドロイドとピンポン

ロボット展示会には2つのプラットフォームがある。一つ目は展示会自体で、もう一方は、フォーラムや、マイクロソフトのXboxと共にセットアップされたプレイゾーンなどの、さまざまなアクティビティによって構成されるものだ。展示会には、小型ロボットを購入できるロボマーケット、本物のロボットが客に給仕するロボカフェもある。展示会では20~30人の出品者による50台ほどのロボットが披露されている。

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 ロボット展示会の総括プロデューサーのイーゴリ・ニキーチン氏は次のように説明する。「私たちの目的は、芸術の観点からロボットの成果を紹介することにあります。デザイナーやアーティストといった関連性のある専門家からの助言も取り入れてこの展示会を準備してきたのは、そのためです。この展示会でご紹介したいと考えている主なトレンドは、スタイルと専門領域を超えた取り組みがどのようになされているかということです。なんといっても、トップクラスのロボットを製作するにはプログラマー、エンジニア、デザイナーとアーティストの力が必要になります」

 運営者たちは、ロボット産業が現在爆発的な成長期にあると信じている。コストが下がる一方で、さまざまな目的の多機能ロボットのための技術ベースとプログラミング能力は、市場に需要が存在する程度まで発展してきた。現在では、ロボットが特定の機能を独立して行うのに十分な計算能力を提供できるマイクロコントローラーやプロセッサーが出現するようになった。サービス用ロボットは指導用、エンターテイメント用、特定機能用など複数のタイプに分類できる。

 「ロシアや西側諸国の多くのアナリストは、サービス用ロボット産業は、これから7~10年先、世界で最も資本集約的な産業の3つに数えられると考えています。どの国もロボット工学市場がまだ未発達なため、ロシアがこの分野で市場のリーダーになれる可能性は十分にあります。物質的にも知的にも、ロシアには必要な資源がすべて揃っているからです」と語るのは、ニューロボティックス社CEOのウラジミール・コニシェフ氏だ。

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