帝政ロシア最大のイルビト市場が復活

中部ウラルは、革命前ロシア最大の市場の現代版であるイルビト市場で有名な地だ。

編集者 - ウラジミール・スタヘエフ、写真 - ダリヤ・ケジーナ、音楽 - バラライカ 

 その市場は世界各地からの商人や職人が一堂に会する機会を提供し、1643年に始まり、以来ほぼ3世紀にわたって持続してきた。その昔、ヨーロッパ、日本、アメリカ、インド、ペルシャや中国からの商人たちが、ロシア中央部で開かれるこの巨大なイベントへとはるばるやって来て、商品や体験談を交換した。イルビトはウラル地方で最も古い都市の一つで、1631年に設立された。ヨーロッパ側のロシアとシベリアをつなぐ交易路と、「茶街道」としても知られるシベリア街道が交差する場所の立地のおかげで、この都市は、ロシア帝国でも最大の交易中心地のひとつとなった。イルビト市場は3世紀近く繁栄したが、19世紀後半から20世紀初頭にかけてシベリア鉄道が建設されると、その地位を失い始めた。以前の形式でこの市場が最後に開かれたのは1929年のことだった。2000年代初頭に政府当局は、古くからの伝統を74年ぶりに復活させることを決めた。これがきっかけとなり、市場は再び息を取り戻し、活性化された。最近のイルビトは、ウラル地方にある閑静な人口5万人の町だ。街の区画がその特徴となっており、すべての道路は中央市場の敷地につながっている。

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