編集者:パヴェル・ガズデュク 写真:アリョーナ・ウリヤノワ 音楽:Ally Calvine
これはカカシではありません
ポノマリョフさんのスイカ畑のまわりにあるのはカカシではなく、アート作品。最初にクマをつくった。制作時間は40分だったという。下絵はインターネット上の一般的な絵、材料は牧草、小支柱、縄、カラースプレー。
次の作品はオウシ。こちらをつくったのはプログラマーを目指す、17歳のアレクセイ・ハリンさん。2日かけて仕上げた。簡単につくれたわけではない。制作の途中でゾウもどきやラクダもどきになっていた。最後になんとかオウシらしくできたという。
牧草地帯のわきには本物の動物園があり、檻の中のダチョウにはエサをやることもできる。
三角形のスイカも名物
もう一ヶ所の名所は直売所だ。三角形のスイカがある。特別な有機ガラスにいれて栽培する。「自分で一個一個つくったんだ」とポノマリョフさん。ガラスケースの厚さ8ミリメートル。このぐらいの厚みがないとスイカの圧力で割れてしまうのだとか。スイカが日に焼けてしまわないように、それぞれのケースが牧草で丁寧に覆われている。毎日向きを変えなければいけないため、価格はそれなりにする。三角スイカの値段は5000ルーブル(約1万5000円)。高い贈り物と、この農家は呼んでいる。そしてすぐにこう説明する。「食用ではない」。飾りにしたり、結婚式の贈り物にしたりできるが、味は普通の丸いスイカより劣っている。
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