ロマノフ家も所有した中世風の城

クリミアのマッサンドラ宮殿

 クリミア有数の美しい建築物で、かつてロマノフ邸であったマッサンドラ宮殿は、豪壮で、その魅力が衰えることはない。宮殿は当初、ヴォロンツォフ家が所有していた。所有者のセミョン・ヴォロンツォフは、皇帝アレクサンドル3世のもと、将軍を務め、また皇帝に近い、非常に有名で裕福なヴォロンツォフ家の一員であった。

 宮殿は騎士の城風に改築されていたが、1882年にセミョン・ヴォロンツォフが死去し、作業が7年中断した。ロマノフ家は未完成の2階建ての建物を購入した。

 改築プロジェクトを引き継いだのは建築家のマクシミリアン・メスマヘル。優美な城づくりを目指した。オーナメント、バルコニー、モニュメント、その他の建築要素で飾った。

 森の中につくられた花の園と小路のある庭園は、建築群を見事にひきたてている。

 インテリアにはあまり手を加えず、唯一、扉の数を増やし、居間に行きやすくした。宮殿は休暇用であったため、豪華な客室や式典の間はなかった。

 アレクサンドル3世とその息子、ロシア最後の皇帝ニコライ2世が宮殿を所有した。ロマノフ家の人々は、しばしばここを訪れたが、夜を過ごしたことはなかった。

 パイプ・水路網によって宮殿の暖房、換気が確保されていた。

 ロシア革命とロマノフ家の終焉の後、宮殿は結核患者のための健康センターになった。

 第二次世界大戦後、宮殿は「マガラチ・ブドウ・ワイン研究所」に変わった。

 1948年以降は、ヨシフ・スターリン、ニキータ・フルシチョフ、レオニード・ブレジネフを含む、ソ連の最高指導者のための静養所となっていた。

 ソ連崩壊後の1992年、宮殿は博物館になった。来館者は庭園やモニュメント、また独特な家具、美術品、陶磁器のある内部の部屋を見学することができる。

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