バシキールの村々の見事な色彩の組み合わせ

プロジェクト企画者のアリーナ・ベリャエワ氏は次のように解説する。「私が写真シリーズに着手したのは2013年のことで、一風変わった家々を求めてバシコルトスタンの最も遠隔な地方を訪問していました。

プロジェクト企画者のアリーナ・ベリャエワ氏は次のように解説する。「私が写真シリーズに着手したのは2013年のことで、一風変わった家々を求めてバシコルトスタンの最も遠隔な地方を訪問していました。

アリナ・ベリャエワ
ロシア連邦全土でも最も陽気な人々が住む土地
バシコルトスタンはロシアのウラル地方に位置する共和国で、その首都はウファである。その東側はおそらくロシア連邦全土でも最も陽気な人々が住む土地だ。
ロシアは陰鬱だという理不尽な評判が定着しているが、なんといってもこの国の住民は、ロシアではまず思いもよらないような色で自宅を塗り尽くすことを厭わないのだ。
どの村をとっても、同じ色彩の家はひとつとしてない。それぞれの住人が、独自の個性豊かな外観の実現を目指している。色がより鮮明なほど、その家主は最も美しい家のコンテストで優勝する可能性が高くなる。
彼らはディテールまで意匠を凝らす。おとぎ話のように、装飾的な色が大部分を占め、現実が逆転されて、まるで新たな芸術的な意味が身近な物体に吹き込まれているかのようである。
通行人は、職人的な創造性に感嘆せざるにはいられない。しかし、この伝統の由来がどこにあるかは不明解だ。
何十枚も写真を撮りましたが、これらが私のお気に入りです。私が思うに、この素晴らしい色調のセンス、リズム感やハーモニーは、民俗芸術が最大限に開花したものだと思います。
一部の色調の組み合わせには、アンリ・マティスのデクパージュ(切り抜き貼り絵の装飾技法)やナイーブながらもなんとなくパウル・クレーの作風を彷彿とさせるものがあることに気づきました。
「私は地元住民が祖国に対して抱く繊細ながらも強烈な態度に、快い驚きを覚えました」
これらの家々の写真はすべて、バシコルトスタン共和国の東部に当たるアブゼリロフスキー地区およびウチャリンスキー地区で撮影されたものだ。その各村々の人口は平均で500人程度で、全員がバシキール人である。