2011年春から続いているシリア紛争。これにロシアが介入するのに先立ち、シリアのアサド大統領がプーチン大統領に軍事援助を公式に要請し、ロシア軍機にラタキア近郊のフメイミム基地を提供した。
その後、ロシア指導部は再三指摘することになる。ロシアは、アメリカ率いる軍事連合とは異なり、シリア指導部と行動を調整しつつ、シリア領内で合法的に行動している、と。一方ロシアは、シリア領内で、イラン、イラク、およびレバノンのヒズボラと協力している。
軍事作戦の当初からプーチン大統領は、シリアでテロリストと戦っている他国と協力する用意があると強調していた。昨年10月、露国営テレビ
「ロシア1」へのインタビューで大統領は、ロシアは善意として米国およびその西側諸国の同盟国に対し、シリアでの軍事作戦開始を前もって通告していたと語った。