フレグランス使用はフィリョフスカヤ路線の3つの列車で行われ、桜、ジンジャー、爽やかな草の香りが試された。また地下鉄駅「マヤコフスカヤ」にある地下鉄の店でもジンジャーの香りのアロマディフューザーが置かれた。試験的な芳香剤導入プロジェクトは1ヶ月間実施され、アンケートに答えたほぼ100%の回答者が中でも桜の香りがもっとも気に入ったと答えた。また店の利用者の大多数が地下鉄にはオリジナルの香りが必要だと答えた。
モスクワ地下鉄の広報部は、地下鉄では乗客らにアロマを拡散するための設備のテストを行うと説明し、このプロジェクトを評価してもらうようお願いしたと明らかにし、「90%以上の回答者がプロジェクトを支持してくれ、普通の車両よりもフレグランスの香りのする車両の方が好きだと答えてくれました」と説明している。
また広報部は試験で使用したすべての香りはアレルギーを引き起こすものではなかったと指摘した。
同様の実験はこれまでに、ロシアでも諸外国でも行われてきた。ロシア鉄道も今年7月に、モスクワ発サンクトペテルブルク行きの列車でいくつかの香りを試した。しかし34%の回答者がフレグランスには気がつかなかったとのこと。
一方、同様のシステムが今年の夏にウィーンで導入された。暑い日に、列車内によい香りをさせることで、公共交通機関をより快適に利用してもらおうというアイデアである。
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