ロシア人はソ連という政治体制、その後はIKEAという大衆ブランドによって形作られた“同一性”に飽き飽きしてきた様だ。確かにこの国では、地元のデザイナー達が個性的な商品を文字通り自らの手で作りだしていく、ブームが確実におこっている。これから紹介するのはその中でも最も興味深いブランドであり、一部はオンラインでの注文も取り扱っている。
滑らかなラインとミニマリズムがこのブランドの素晴らしい特徴だ。サンクト・ペテルブルク出身の陶芸家アレクサンドラ・バティレワは、ブランド名にもなっている様にそのフォルム(形)と、質感に細心の注意を払っている。近代建築の幾何学に影響を受けているブランドのクリエイターのモットーは“全ての形は世界を持っている”だ。スタイリッシュなお皿も、配膳プレートも、全て手作りだ。リンクはこちら。
このブランドは、ストロガノフ・モスクワ芸術産業アカデミーの卒業生、ルスラン・シェリフジャノフとミハイル・ジャグリンの二人が立ち上げた。5年前に立ち上げたばかりだが、今ではモスクワ市内の多くのお洒落なレストランに食器を提供している。目玉商品の中には、エスプレッソ用、アメリカーノ用、紅茶用等、様々なサイズのラインアップを持つものもある。最も印象的なのは、ピンクや緑色の大理石模様だ。リンクはこちら。
ロシアを象徴する品の一つにホフロマ柄の木製のスプーンがある。エレーナ・リトヴィネンコは昔ながらのデザイン、かつ自然に優しい商品に回帰しつつ、形と色は現代風にすることに努めた。彼女の作品はナチュラルオイルとワックスを塗った様々な種類の木材を使用する。ダーチャ(郊外の別荘)やカントリーハウスに最適な食器だ。リンクはこちら。
ブランドクリエイター、ラーダ・アルズマノワは女性ファッション誌INSTYLEのファッション部門のチーフだったので、快適さとスタイルについて熟知している。彼女がデザインしたミニマリストのための下着は低刺激性のコットンで作られており、見た目も控えめで洗練されたデザインとアンリ・マティス風の手書きの文字が描かれている。リンクはこちら。
ブランドの創設者ユリア・イエリツォワとオリガ・ガラニナが展開するのは、ローズマリーにグレープフルーツ、スイートライムに薬草のセージ、クミンとタンジェリンオレンジ等、魅力的な組み合わせの新しいボディケア商品だ。けばけばしい包装や、不必要な広告は行わず、ミニマリズムを採用し、ナチュラルオイルとナチュラル材料を使用している。彼女たちは、コンパクトなホテルのアメニティをみて、このアイディアを思いついた。このブランドは商品開発のための動物実験をしていない。リンクはこちら。
ロシア語で“美のために”という意味をもつこのブランドの立役者は、ノボシビルスク在住のアンナ・キハエワだ。彼女は小さくて上品なタペストリーを、古いロシアの村の家の雰囲気を醸し出しつつ、現代風なデザインに仕上げている。彼女の作品はクラシックなインテリアからハイテクなものにまでぴったりだ。リンクはこちら。
ブランドの創設者クセニア・クバソワは、有名なモスクワの劇場で活躍する女優だ。したがって、彼女のブランドの服は舞台用の様な軽やかな雰囲気で、白黒映画等のレトロな雰囲気に影響を受けている。彼女は、人生を愛する全ての人々のためにコットン、サテン、リネン等の自然な材料で作った洋服を作ることに拘っている。リンクはこちら。
パステル調の色合いが大好きな貴女は、2人のアナスタシアによって作られたこのブランドのリネン素材の洋服に夢中になるだろう。彼女たちによって作られたこのパジャマは、部屋着としてだけでなく、旅行先や暑い日の街中でも十分着ることが出来る程素晴らしい。リンクはこちら。
創設者のユリア・セルヤコワは、バウマン・モスクワ工科大学を卒業後、すぐに自身の天職はポリマークレイ(クラフト用粘土)だと気付いた。それ以来、彼女は手作りで、おとぎ話のキャラクターやお姫様、そして(あなたのご想像通り、いや、想像できてなかったかもしれないが)マカロンのついた可愛らしい小さなスプーンを作り続けている。リンクはこちら。
創設者のエフゲニー・バッジャーは、自身がジャックラッセルテリアを飼い始めた時に、ロシアにはペット用のお洒落な家具やアクセサリーが少ないことに気付いた。そこで、彼は大企業での仕事を辞めて、郊外に引っ越し、手作りで犬用のベッドやボウル、ブランケットを作り始めた。ロシアで彼はまさに、ペット用インテリアの先駆者である。リンクはこちら。
ロシア・ビヨンドのニュースレター
の配信を申し込む
今週のベストストーリーを直接受信します。