渋滞のない街づくり

Shutter Stock/Legion Media撮影

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第2回日本・ロシアフォーラム(2014年9月8~10日、モスクワ国際貿易センター)に先立ち、円卓会議の一つの司会進行役を務めるロシア国立研究大学「高等経済学院」地域研究・都市計画研究所のイリーナ・イリイナ所長が、快適な大都市づくりで学ぶ東京の実績について語った。

 モスクワと東京には類似性がある。面積、人口、人口密度、環状放射線など。モスクワやロシアの他の都市が抱える多くの問題に、日本は30年ほど前から取り組んでいる。そしてさまざまな実績をあげた。

 東京は大きな進歩を遂げた。割と最近まで、日本にとって伝統的な、小さな家が建ち並ぶ街だった。そして他の多くの成長都市と同様、スモッグや渋滞に悩まされていた。しかしながら東京都は、産業企業、国家機関、行政機関を置ける衛星都市を創設して、分散化の道を歩み、東京の中心核の負担を減らした。2012年に面積を大きく拡大したモスクワ市の政府も、これについて考えている。

 日本の専門家は、新モスクワの編入によって、新たな質や美しい都市環境を備えるスマート・シティの創設が可能になると考えている。イリイナ所長は、これが都市計画のチャンスだと確信する。モスクワ市政府の代表団は交通問題のソリューションなど、実績を学ぶため、すでに東京を訪問している。

 学ぼうとしている東京の実績は、多岐にわたる。例えばモスクワにとって優先的となる東京の実績は、自動車に代わる自転車での移動。自転車専用道路の創設だけでなく、安全に自転車で走り回ることのできる、特別な学校の敷地の創設にも取り組んでいる。他には幹線道路周辺の騒音防止方法。モスクワでは現在、サドヴォエ環状道路の歩道で会話しても、相手の声がほとんど聞こえない。東京の同じような活気のある通りでは、自動車の音がほとんど会話を妨害していない。

 モスクワをスマート・シティに変えることは不可能ではない。しかしながら、この課題は市政府だけでなく、市民に対する要求も高める。東京都が課題を実現できたのは、市民の協力があったからだ。

 

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