Photoshot/Vostock-Photo撮影
納入は2017年以降
ドブロリョートのアンドレイ・カルムィコフ最高責任者はこう述べた。「世界の大手LCCが利用しているB737とA320の中距離路線航空機2種から選んだ。すべての条件を比較し、ボーイングを選ぶことにした。2017年以降、シアトルの工場から直接納入される。新しい航空機16機の納入契約に署名を行い、前払い金を支払った」
ロシアの国営航空会社「アエロフロート」(ドブロリョートの親会社)のヴィタリー・サヴェリエフ最高責任者は5月、毎年8機ずつ受け取り、5年後には40機まで増えると話していた。
ズベルバンクのアナリストによると、3月の時点でアエロフロートはドブロリョートとの共同投資プログラム1億ドル(約100億円)に対し、2000万ドル(約20億円)を費やしていた。「プロジェクトの実現はまだ道半ばで、近々修正が入ると考えることができる」
世界的な航空機不足
ロシアのコンサルティング会社「インフォモスト」のボリス・ルィバク最高責任者によると、航空市場は航空機不足にあえいでいるという。メーカーの注文は1年先まで埋まっており、ドブロリョートの運航再開にはEUに加盟していない国のリース会社と提携するしかない。
ドブロリョートは4日、EUの経済制裁によってリース会社が契約を解除したため、全便が運航停止になったと発表していた。ヨーロッパの契約先は、航空機のリース、メンテナンス、保険、航空ナビゲーション情報の提供を停止し、ドブロリョートに対する義務の履行を拒否することを伝えてきた。
ドブロリョートの運航停止によるアエロフロートの損失額は限定的だと、「ガスプロムバンク」のアナリスト、ミハイル・ガネリン氏は考えている。1年目の運航は利益をもたらさず、損失(EBITDA)は3000~5000万ドル(約30~50億円)ほどだという。
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