北海道知事、ウラジオ札幌直行便を提案

代表撮影

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北海道の高橋はるみ知事が6日午前、ウラジオストクでウラジーミル・ミクルシェフスキー沿海地方知事と会談した。高橋知事は札幌(新千歳空港)とウラジオを結ぶ航空便の開設を提案し、ミクルシェフスキー知事は「乗客数次第ではチャーター便の段階を経ずに、いきなり定期便を飛ばすこともありうる」と前向きに応じた。沿海地方知事は今年9月に札幌を訪ねる意向を表明。その際、沿海地方の企業を引き連れて渡航する構想を明らかにした。

 会談は沿海地方政府庁舎内で行われ、同じく訪露していた北海道銀行の堰八義博頭取も同席した。まずミクルシェフスキー氏が、経済特区設置やLNGプラント建設など極東発展に関するプロジェクトを紹介。これに対して高橋氏が、医療、観光、環境、エネルギーなど幅広い分野での協力・連携を提案した。道知事が前回ウラジオストクを訪問したのは4年前で、ミクルシェフスキー氏との会談は初めて。

 今回高橋知事は、北海道と沿海地方、ハバロフスク地方、サハリン州の官民でつくる「経済協力に関する常設合同委員会」の20回目の開催に合わせて、5日にウラジオストクに入った。同日サハリン州副知事と会談したほか、ウラジオ市内のホテル内に設けた展示施設「北海道ショールーム」で挨拶し、道から持ち込んだ食品などの特産品を地元企業人らにアピールした。

 沿海地方では今年3月、それまでサハリン州に事務所を構えていた道銀がウラジオ事務所を新設。これに関連して6月4日から7日にかけ、道銀の取引先企業約30社を含む計60人強のビジネス視察団がウラジオを訪問しているところだ。北海道も道銀ウラジオ事務所に職員を派遣している。高橋知事は6日、道銀が主催したビジネス交流会でもスピーチし、「パウダースノー」と呼ばれる雪質を生かしたスキー観光や、寒冷地向けの建設技術などを軸にしたビジネス連携を呼びかけた。

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