Getty Images/Fotobank撮影
昨日のRDIFの発表によれば、三井物産は、コットンウェイの投資者の一つとなる。目黒祐志・三井物産ロシアCIS総代表によれば、コットンウェイとのパートナーシップは、2013年に創設された露日投資プラットフォーム(創設者は、RDIF、ロシア開発対外経済銀行〔VEB〕、日本国際協力銀行〔JBIS〕で、各々の投資額は、5億ドル)の枠内での最初の取引。ロシアにおいて、三井物産は、すでに、決済システム・キウィの5,5%、サハリン・エネルギーの12,5%、バイカル林業会社の40%を所有している。
コットンウェイ社とは
コットンウェイは、繊維製品のリースおよびクリーニング(ドライクリーニング、洗浄、消毒)の市場の最大手で、モスクワ、サンクトペテルブルグ、カザン、その他の都市に、12の生産施設、30の倉庫を保有し、2014年の五輪を前にロシア最大のクリーニング工場をソチに建設した。クライアントは、ロシア鉄道、国防省、フィットネスクラブ「ワールドクラス」、医療機関、ホテルなど。同社の財務指標は公開されていないが、受益者には、アレクサンドル・ウートキンやエフゲニー・グリーニンが名を連ねる。
投資額
コットンウェイへの三井物産の正確な投資額は、公表されていないが、1月、RDIFとEBRDは、このロシアの会社に36億ルーブル(108億円)を半分ずつ投資する、と発表した。RDIFの報道係で同紙に伝えられたところでは、三井物産の資金は、これらの投資の一部を成すが、その割合は明らかにされていない。
EBRDの代表であるリチャード・ウォリス氏は、同行はコットンウェイに独自に18億ルーブルを投資する、としている。こうして、三井物産の資金は、RDIFの公表された投資の額に含まれることになる。取引の条件によれば、投資者の投資は、コットンウェイの所有比率に切り換えられ、RDIFで明らかにされたところでは、その割合は、最大で40%となりうる。得られた投資を、コットンウェイは、ロシアの主要地域における現代的な高効率のクリーニング工場の建設をはじめとするビジネスの発展に用いる予定。昨年、EBRDは、同行の資料のなかで、コットンウェイに必要な投資の総額は54億ルーブル(約162億円)である、と報じていた。
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