ソチの求人が熱い

=Photoshot / Vostock Photo撮影

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2014年ソチ冬季五輪の開催期間中にサービスを行う施設には、7000人分の求人がある。一方で、国内には87万9000人の失業者がいる。ロシア連邦労働省はこの度、このような人々に就職の機会を与えようとしている。専門家はこれが実現すれば、この地域にロシア人失業者が押し寄せ、正式に雇用されるため、一時的に不法移民を押し出す形になると考えている。

 求人があるのは運送、飲食、ホテル・リゾート分野。これらの施設は住居、社会保険、資格、引っ越し代を提供する用意がある。

 もっとも困難な建設の段階はすでに過ぎていると、五輪施設の人材サービスを行っている「アデコ・グループ・ロシア」のプロジェクト・マネージャー、アレク サンドル・パホモフ氏は話す。­建設がたけなわだった時期には、ソチに外国人労働者が多数押し寄せたため、社会的な緊張が高まった。クラスノダール地方のアレクサンドル・ト カチョフ知事も、「地下室も埋まるほど」大勢いたことを明らかにしていた。

 

建設からサービスへ 

 今度はサービス段階への突入だ。資格のない移民の代わりに増えてきているのが、ロシアのブルーカラーや、高等教育を受けているイタリア人やイギリス 人だと、パホモフ氏は説明する。「ソチの人口は36万人。五輪には10万人の人手が必要だが、地元でこの人数は確保できない」

 そのため、近隣のロストフ州、サラトフ州、スタヴロポリ地方の住人を筆頭に、各地から人を集めている。「ウラジオストクからも来た!」とパホモフ氏。

 人材探しは何日もかかる上、求人1人に対して平均2~4枚の履歴書が送られてくる程度で、人が足りていないのが現状。したがって労働・社会保護省が呼び かければ、応募人数が増えるとパホモフ氏は期待する。さらに難しいのが、英語を話せる人員探しだ。「国民全体に情報が行きわたれば、人探しがスムーズにな る」

 

「一時的に不法移民の問題を緩和」 

 今は求人合戦がもっとも熱い時期だと話すのは、「アデコ・グループ・ロシア」のマーケティング・マネージャー、ナザル・コテンツォフ氏。1人の求人担当 者が1ヶ月数百人分の求人に対応しなければならず、仕事量が膨大になっている。「12月から1月にかけて、2800人の運転手を見つけなければいけな い」

 運転手を見つけることはそれほど難しいことではないが、一度にこれほどの人数を集めるのは大変なことだ。

 労働・社会保護省の情報によると、ソチで現在求人が活発なのはメイド、コック、パン・菓子職人、バーテンダー、ウエーター、クラーク、管理者、荷物係、クリーニング作業員、配管工、運転手、警備員、荷役、庭師、販売員、電気工など。

 国立高等経済学院・発展センターのナタリヤ・アキンジノワ所長は、労働省の決定によって、五輪施設の不法移民の問題が一部解決されると考える。

 引っ 越しを支援し、快適な条件を整えれば、国内の他の地域の失業者が人手不足を補う可能性がある。現在すでに、短期交代作業で働いている人はいるものの、人数 はそれほど多くない。「良い決定がなされたが、不法移民を完全になくすことはできない」とアキンジノワ所長。

 

記事全文(露語)