スタグフレーションの危機に直面

ロシア中央銀行のビル 写真提供:wikipedia.org / NVO

ロシア中央銀行のビル 写真提供:wikipedia.org / NVO

ロシア中央銀行は過去3年間、引き締め型の金融政策を維持し、物価上昇を抑えるために8・25%という高い基準金利を持続させている。

 ロシアはスタグフレーションの深刻なリスクに直面している。現在のインフレは基準金利やマネーサプライ政策だけではなく、弱体的な経済活動による影響も受けている。

 価格刺激に対する経済の反応は鈍い。生産高は2012年半ばまでに危機発生以前のレベルまで回復したが、生産者物価は2008年から32%も上昇している。 

 金融の安定化と経済成長の間で良好な均衡を実現するために、中央銀行は戦略の調整を図る必要がある。

 景気刺激政策は、狙い通りの成長加速をもたらすだろうが、どの程度の経済的生産高の増加が生じたとしても、将来の金融的な混乱によって打ち消されてしまうであろう。

 新たな経済政策は需要重視から供給重視の経済への移行を前提としている可能性がある。ロシア経済が必要としているのは金融緩和拡大ではなく、バランスのとれた金融業界の発展である。