「アルロサ」と「サザビーズ」が業務提携か

ロシアのダイヤモンド採掘・生産独占企業「アルロサ(ALROSA)」 =AP通信撮影

ロシアのダイヤモンド採掘・生産独占企業「アルロサ(ALROSA)」 =AP通信撮影

「サザビーズ」はロシアのプレミアム・クラスの宝石を販売し、アメリカ市場で「アルロサ」のマーケティングを行う見込みだ。

「サザビーズ」を通じてプレミアム・クラスの宝石を販売 

 ロシアのダイヤモンド採掘・生産独占企業「アルロサ(ALROSA)」は4月か5月、国際競売会社「サザビーズ(Sotheby's)」と、業務提携覚書を結ぶ可能性がある。商談関係者に近い人物が、これを「コメルサント」紙に語った。

 「アルロサ」は「サザビーズ」を通じて、プレミアム・クラスの宝石を販売し、「サザビーズ」はアメリカ市場で「アルロサ」のマーケティング活動を行うと考えられている。「アルロサ」にとってこれは重要なイメージ・プロジェクトで、世界最大のアメリカの宝石市場における「サザビーズ」のマーケティング支援に、特に関心を示しているのだという。この業務提携について、正式な情報は発表されていない。

 

60カラットのダイヤ販売を計画 

 「アルロサ」は最近、ニューヨークの「サザビーズ」オークションで、試験的に宝石を50万ドル(約4800万円)で販売したが、今年半ばには「ひとつは40カラット以上、もうひとつは約60カラット」の、より高額の宝石を販売する計画を立てている。また、宝飾品という形でも、自社製品を販売することを検討している。

 ロシアの宝石・宝飾品市場調査会社「ラフ・アンド・ポリッシュト(Rough & Polished)」の専門家セルゲイ・ゴリャイノフ氏によると、ロシアには珍しいダイヤモンドや宝石、また50カラット以上のダイヤモンドの国外への持ち出しを禁止する法律があるため、「アルロサ」がこのプロジェクトを実現する際、困難に直面する可能性があるという。このようなカテゴリーに属する石は、国家基金にしか納入できない。

 

法律が足かせに? 

 「世界市場では現在、40、60、場合によっては80カラットの宝石を、比較的簡単に見つけることができる。ただそれを良い値段で販売しようとすると、相当な努力が必要になってくる。予算機関である国家基金は、いわゆる珍しい宝石に対し、市場価格を提案することは絶対にできない」とゴリャイノフ氏。

 「アルロサ」はこれまで、ベルギー、イスラエル、アメリカ、インド、香港の顧客に、または独自のオークションで、宝石を販売してきた。関連会社の「ブリリアントィ・アルロサ」は、「アルロサ」が宝石価格の独立情報を得られるよう、マーケティングのみを目的として設立された。

 

ローレルトン・ダイヤモンズとも原石納入の長期契約 

 「アルロサ」は昨年11月末、世界有数の宝飾品・高級品小売網「ティファニー(Tiffany & Co.)」の、ベルギーの完全子会社「ローレルトン・ダイヤモンズ(Laurelton Diamonds Inc.)」と、ダイヤモンド原石の納入に関する長期契約を結んだことを伝えた。その際、「アルロサ」のフョードル・アンドレエフ社長はこう話していた。「宝石や宝飾品などの完成品の直接生産を行う大手企業と、長期契約を結ぶことが、『アルロサ』の最優先課題となっている」。

 「ローレルトン・ダイヤモンズ」は、ダイヤ原石を購入、カットし、「ティファニー」に納入している。宝石研磨会社は、ベルギー、ベトナム、南アフリカ、ボツワナ、ナミビア、モーリシャスなどにある。

 

*「コメルサント」紙と「ベドモスチ」紙の記事を参照