JOGMECが「スコルコボ」住人のソフト使用

写真提供:skolkovo.ru

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日本の独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)」は、学術都市「スコルコボ」の住人であるロシアの石油・ガス分野のソフトウェア開発会社「ロック・フロー・ダイナミクス(Rock Flow Dynamics)」と、同社主力商品「tナビゲーター(tNavigator)」についてのライセンス取引を交わした。

 「tナビゲーター」とは、油ガス層や原油の種類、採掘方法に依存しない、包括的な油ガス層シミュレーションの工学ソフトウェアだ。極めてインタラクティブに実時間モデリングを行うことができる。「JOGMEC」はすでに4ヶ所に導入した。

 このソフトを推奨したのは、スコットランドのヘリオットワット大学だ。「JOGMEC」は昨年10月、アメリカ・テキサス州サンアントニオ市で開催された「世界石油工学技術者協会(SPE)年次総会・展示会」で、「ロック・フロー・ダイナミクス」の開発者と商談を行った。その後「tナビゲーター」を試験的に使用し、高く評価した。

 

すでに世界45ヶ国で試用 

 「ロック・フロー・ダイナミクス」の営業開発責任者、ドミトリー・エイジノフ氏はこう話す。「世界のさまざまな地域でより多く試用していただけるよう努力している。『tナビゲーター』は昨年、世界45ヶ国で試用された。

 この多くが、当社の直接的な関与なし、すなわち代理店による営業で行われ、一時ライセンスはインターネットを通じて提供された。これは専門的な工学ソフトの扱いとしては異例だ。インターフェースを簡素化し、また実用的にしながら、設定や使用を可能な限り簡単にするよう努めている。これを実現するにはプログラマーが苦闘しなければならないが、製品を実際に販売する時、その努力が実を結ぶことになる」。

 「『tナビゲーター』の優位点は、他の競合ソフトよりも速く計算できるところ。数百バージョン、数千バージョンを計算する時、計算時間が主なポイントとなる」。

 日本市場の開拓はまだ始まったばかりで、今後「スコルコボ」の住人にとって、魅力的な市場となる可能性があると、エイジノフ氏は考える。

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