分科会『資源分野におけるビジネス』のモデレーターの報告

=ヴィクトル・ワセニン撮影

=ヴィクトル・ワセニン撮影

 同分科会には大勢の人が足を運び、どこにも空席は見られなかった。ごく自然でオープンでざっくばらんな議論が交わされ、参加者らは、ロシアの資源基盤ポテンシャルを認めつつ、存在する問題についても率直に触れた。アレクサーンドル・パノーフ元駐日大使は、日本のガス市場に参入するためにロシアに残された時間は少なく、現在日本は中東のほか東南アジアやオーストラリアなどパートナーの選択肢を数多く有している点を強調した。

 駐日ロシア通商代表のセルゲーイ・エゴーロフ氏は、資源について述べるなかで、石油やガス以外にもアジア市場で十分競争力を発揮できる分野として農業を挙げ、「蕎麦は日露間の接点の一つである。ロシア人は蕎麦の粥、日本人は麺の蕎麦を好む」と述べた。

 日本側は、潜在的な問題やニュアンスの違いを指摘しつつ、ロシアへの熱い関心を示した。例えば、基調報告を行った三井物産エネルギー第二本部長の吉海泰至氏は、シベリア及び極東の経済発展が不十分であるためにロシアの東と西で発展に開きが生じている点を指摘し、ロシアの報告者らは、状況はまもなく改善されると述べた。

 全体として、同分科会では活発な討論が行われ、財政面から法律面、石炭から大豆や蕎麦にいたるまで、資源分野における両国関係のさまざまなテーマが取り上げられた。