メダル獲得数でトップの選手

エフゲニヤ・カナエワ // ウラジーミル・ペスニャ / ロシア通信.

エフゲニヤ・カナエワ // ウラジーミル・ペスニャ / ロシア通信.

オリンピック、世界選手権、または地域の大会であろうと、優勝は出場する選手の主な目的である。メダル獲得を見事に果たした選手をロシアNOWが特集する。

エフゲニヤ・カナエワ (新体操) 

 国際大会のメダル獲得数で、エフゲニヤ・カナエワは上位に位置する選手だ。2008年北京夏季五輪、2012年ロンドン夏季五輪の個人総合で金メダルを獲得している。世界選手権では17個の金メダルを獲得しており、うち3個が個人総合。

 他にもいくつもの記録保持者である。2009年三重世界新体操選手権では新体操史上初となる、6個の金メダルを獲得。2年後の2011年には、チェコ・ブルノで行われた新体操グランプリシリーズ最終戦の種目別リボンで30点満点を出した。

 今後については今のところ不明。現在は出産を控えている。モチベーションの問題も大きい。

 「内なる感情は練習で習得できない。前向きで、健全な思考の持ち主で、文句を言ったり、対立したりしない人なら、スポーツでも調和的になれる」 Rスポルト)


安賢洙 (ロシア名はヴィクトル・アン、種目はショートトラック)

ソチ五輪での安賢洙 // AFP/East News 撮影

 現在現役のロシアの選手の中で、もっともメダルを多く獲得しているのが、28歳の韓国出身のロシア代表安賢洙(アン・ヒョン・ス)。8個の五輪メダルのうち、6個が金メダルだ。その半分をロシア代表として、地元の2014年ソチ冬季五輪で獲得している。ロシア国籍を取得したのは2011年。 

 世界選手権も加えると、メダルの数は、金メダル20個(!)、銀メダル10個、銅メダル4個。また世界の完全チャンピオンのタイトルを、6回手にしている(最後は2014年にロシア代表の一員として)。初の金メダルを手にしたのは2002年。モントリオールのリレー競技だった。当時わずか16歳。

 ヴィクトル・アン(帰化後のロシア名)は、帰化が選手自身と新しい国に有益であり得ることを示した。韓国のショートトラック連盟との関係がうまくいかず、膝に重傷を負った後は2010年バンクーバー冬季五輪の代表にも選ばれなかったため、環境を変えることを決意。ロシア・スピードスケート連盟の幹部は、この「脱落した」選手を信じた。そして安はその好意に見事に応えた。ソチ五輪では金メダル3個、銅メダル1個を獲得。これは冬季五輪としては、ロシアの選手の中で最高の結果である。

 「ロシアの市民権を得るために、韓国の国籍を手放さなければいけないとは知らなかった。韓国では、男性は女性とは異なり、二重国籍を持つことができない。それでも決断した。悩んだが、ロシアは重傷を負っている私を信じてくれた。良い条件と優れた練習のシステムを与えていただいた」 (イズベスチヤ紙)

 

アナスタシヤ・ダヴィドワ (シンクロナイズドスイミング)

アナスタシヤ・ダヴィドワ // AFP/East News 撮影

 モスクワ出身のアナスタシヤ・ダヴィドワは、5個の五輪金メダルの保持者。この記録は世界のシンクロナイズドスイミングで打ち破られていない。2004年アテネ夏季五輪(アナスタシヤ・エルマコワとのデュエットと団体)、2008年北京夏季五輪(エルマコワとのデュエットと団体)、2012年ロンドン夏季五輪(団体)で、それぞれ金メダルを獲得している。これ以外にも世界選手権の金メダル13個、ヨーロッパ選手権の金メダル7個も保持している。

 アテネ五輪の金メダルがもっとも困難だったという。ロシア代表の演技の最後で、音楽が止まったのだ。規定により、プログラムをもう一度繰り返さなくてはならなくなった。プログラムは非常に困難で、精密さと最大限の肉体的注力が求められるため、体力はかなり消耗していたはずだ。それでもロシア代表の二度目の演技は、すべての点で申し分なかった。

 「アテネのメダルは私にとってもっとも価値のあるものだと思う。金メダルまであと3歩というところで、音楽が止まったのだから。呆然としたけど、今思い出してみると、音楽が止まった時も、次の演技の最中も、特に不安はなかった。音楽がまた流れるけど、計画通りにすべてこなせる、すべてがうまくいくんだという確信があった」 (サプサン誌)

 

パーヴェル・カバノフ(水中スポーツ、フィンスイミング)

パーヴェル・カバノフ

写真提供:個人アーカイブ

 非五輪競技の王と考えられているのは、水泳選手のパーヴェル・カバノフ。ヤロスラヴリ出身で、現在はノボシビルスクに暮らしている。モノフィンスイミングの世界チャンピオン17回、ヨーロッパ・チャンピオン16回。また、2005年、2013年の世界大会であわせて3回優勝している。カバノフは50メートル水泳・潜水の世界記録保持者、また4х100メートルのリレーの世界記録保持者。

 「これはオリンピック種目じゃないから、生活費は稼げない。だから1日中泳いでいるわけにはいかない。選手の誰もが仕事を持っている。1日に2回練習するのが理想的だけど、1回が限度。ノボシビルスクの選手の多くがこのような状況にある。これは結果に影響するけど、がんばっている」 (ベストスポルトNSK


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