ミシン・コーチにインタビュー

13-14シーズンのロシア杯。トゥクタムィシェワ選手とミシン・コーチ // マクシム・ボゴドビド/ロシア通信

13-14シーズンのロシア杯。トゥクタムィシェワ選手とミシン・コーチ // マクシム・ボゴドビド/ロシア通信

フィギュアスケートのアレクセイ・ミシン・コーチが、女子シングルのエリザヴェータ・トゥクタムィシェワの復活、男子シングルのアルトゥール・ガチンスキーとの別れ、エフゲニー・プルシェンコとの関係などについて話した。

-まずはドイツの大会についてです(ネーベルホルン杯、92527日オーベルストドルフで開催)。トゥクタムィシェワの演技はどうでしたか。

 優勝できたことは大きかったですね。トゥクタムィシェワがロシア・フィギュアスケート界のベテランや幹部に認められたことは嬉しいです。大会後に「復活したね」と言われてましたから。 

-トゥクタムィシェワは9月の新プログラム公開式から、安定した滑りを見せ続けています。腰や体重の問題は少しでも解消できたと言えるのでしょうか。

 昨シーズンはとても困難なものでした。春に少し復活できたと思った矢先、足首の靱帯を断裂してしまいました。半年後に氷上にあがると、今度は腰痛が発生しました。一番大変だった時はまったく滑ることができなかったんです。サンクトペテルブルクの医師が献身的に治療してくれたので、問題を解決することができました。体重も克服しつつあります。フィギュアで体重問題ほど怖いものはありません。すべてを比較的正常な状態に持ってくることができたので、その後がかなり楽になりました。 

10月中旬にエスポーで行われるフィンランディア杯には出場しますか。

 はい。あとニースにも行きます。 

-シーズン始めから過密スケジュールですね。

 これは私の決定です。トゥクタムィシェワは多くの時間を失ったので、競技経験を取り戻さなくてはいけません。 

-ここ半年はトゥクタムィシェワにとってどれほど大変だったのですか。

 大変なんてものではありませんでした。ちょっとした人生の悲劇ですよ。山あり谷ありで成長するとはよく言ったものですね。トゥクタムィシェワは谷から這いあがったと信じたいです。今後は何よりも本人次第です。すべて整っているわけですし、それを本人も自覚しています。 

-モスクワのタチヤナ・タラソワ・コーチの元へ去った、アルトゥール・ガチンスキーとは交流していますか。

 はい。礼儀正しい者同士の交流です。 

-ガチンスキーの離脱はどれほどの痛手になりましたか。

 いかなる痛手もありません。ガチンスキーは私と妻が11年、シングル・アクセルから教えた子です。本人もそれを覚えているでしょう。驚いていることが一つあります。2013年のロシア選手権後、ガチンスキーはずいぶんと軽くあしらわれていました。そしてモスクワに移った途端、才能のある、有望な選手だと再び書かれるようになりました。どちらの反応が正しいのでしょうか。質の高さは他のコーチの元に移る前から変わっていません。 

プルシェンコ選手とミシン・コーチ // タス通信

-別の弟子であるプルシェンコは今夏、中国のショーに出演し、腰の手術後の復活を示し、難しいジャンプをたくさん飛びました。今でもいろいろ指図しているのですか。

 それはプルシェンコが小さかった頃の話です。「ボスは私。君は私の言った通りに動きなさい」という原則がありました。現在は年齢差のある2人の仲間です。今更指図するというのはちょっとおかしいです。教官として必要があれば助言しますが、そうでなければ好きに滑りなさい、という感じです。私はスポーツにおいて自己充足的人間ですし、この立派な教え子のことを誇りに思っています。ただ、私=プルシェンコというとらえ方は正しくないと考えます。 

-プルシェンコが2018年平昌冬季五輪まで選手生活を続けると言った時、どのように感じましたか。

 非凡な人を普通の尺度で測ってはいけません。懐疑論がたくさんありますが、それはバンクーバー前もソチ前も同じでした。結局どちらの五輪にも出場しました。それぞれの人間に自分の道があるのです。今後どうなるか、見守ろうではありませんか。プルシェンコは今、大きなプロジェクト、フィギュアに前にはなかったようなショーの準備をしています。反対する理由などないでしょう。自分の才能でファンを喜ばせることができるのですから。自分の大家族も支えなければいけないですしね。 

-ご自身は年金生活に移ろうと考えたことはありますか。

 ありません。まだ年金の年になっていないと考えていますから。力はみなぎっています。教え子が一人減ったからといって隠居について考えることはありませんでした。むしろ時間と負担が減ったわけですから、もっとがんばることができています。それに満足しています。


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