プルシェンコ来季は競技せず

アレクセイ・フィリポフ撮影/ロシア通信

アレクセイ・フィリポフ撮影/ロシア通信

2度の五輪金メダリストであるフィギュアスケート男子シングルのエフゲニー・プルシェンコは、2014/15シーズンの競技に出場せず、復帰を目指した練習とショーのみ続ける。アレクセイ・ミシン・コーチがこれを明らかにした。

「明日大きなケーキを食べるために」 

 「プルシェンコは集会や試験滑走など、ロシア代表の行事に参加する。パニン記念などの競技には出場するかもしれないが、グランプリ・シリーズ、ロシア選手権、ヨーロッパ選手権、世界選手権などの主要な大会には出場しない」

 完全な状態で2015/16シーズンにのぞむためには、前シーズンのケガからの回復が必要なため、このような決定をしたのだという。

 「プルシェンコの来シーズンの主な課題は、回復してその後の演技のために力を蓄えること。これはプルシェンコだけでなく、パトリック・チャン、高橋大輔、浅田真央も来シーズンは出場しない。我々の課題は今日小さなケーキを食べるのではなくて、明日大きなケーキを食べること」

 

相次ぐ故障と手術 

 プルシェンコのコンディションに問題が発生したのは昨年。

 1月24日にクロアチアのザグレブで行われたISU欧州フィギュアスケート選手権で、ショートプログラムを6位で終えた後、腰痛を理由に大会を棄権。イスラエルで人工椎間板置換術を受け、ソチ五輪の選考大会となるロシア選手権に出場。マクシム・コフトゥンには負けたものの、その後行われた非公式な試験滑走の結果、ロシア代表として五輪に出場することが決まった。

 五輪団体戦ではショートとフリーの両方を滑り、ロシアの金メダル獲得に貢献した。その数日後に行われた個人戦で、ウォーミングアップの後、腰痛を理由に棄権。人工椎間板を支えていた腰椎のボルトの1本が折れていたことが後に判明した。

 3月初めにイスラエルでボルト摘出手術を受け、選手生活に戻ることを決めた。五輪直後には、引退してショーにのみ参加したい意向を明らかにしていたが、考えを変えた。

 4月末に氷上にあがり、軽く練習。6月に向けて調子を上げ、3回転半アクセルを飛び、日本の複数のショーにも出演した。2014/15シーズンの代表候補にもなったが、この機会は活用せず、日本以外にも、中国、台湾、ルーマニアなどでの商業スケートを予定している。

 

ソトニコワ、リプニツカヤらは出場

  同じく五輪金メダリストである女子シングルのアデリナ・ソトニコワとユリヤ・リプニツカヤは、来シーズンの大会に出場する予定。ソトニコワはロシアと日本、リプニツカヤは中国とフランスに行く。五輪に出場していないアリョーナ・レオノワはカナダと日本に行く。最近の世界選手権で4位についたアンナ・ポゴリラヤはアメリカに行き、また地元のファンの前でも滑りを披露する。またエレーナ・ラジオノワはアメリカとフランス、エリザヴェータ・トゥクタムィシェワはアメリカ、マリーナ・アルテミエワはフランス、ニコーリ・ゴスヴィヤニは日本に行き、グランプリファイナルを目指す。

 ソチ五輪に出場したペアのベラ・バザロワは、新しいパートナーのアンドレイ・デプタトとともに上海、大阪で滑りを披露する。グランプリに出場するロシアの他のペアは、エヴゲニヤ・タラソワとウラジーミル・モロゾフ組(カナダ行き)、ユリヤ・アンチポワとノダリ・マイスラゼ組(中国と日本行き)、ヴァシリサ・ダヴァンコワとアレクサンドル・エンベルト組(ロシア)。

 アイスダンスのエレーナ・イリイヌィフとニキータ・カツァラポフ組はコンビを解消したが、どちらもモスクワの大会に出場する。カツァラポフはヴィクトリヤ・シニツィナとともに最初から高いレベルの大会に出て、その後日本に行く。イリイヌィフはルスラン・ジガンシンとモスクワの大会の前にまず中国で滑る。ソチ五輪団体戦の金メダリストであるエカテリーナ・ボブロワとドミトリー・ソロビヨフ組は、アメリカとフランスで新しいプログラムを披露する。クセニヤ・モニコとキリル・ハリャヴィン組はカナダと日本に行く。アレクサンドル・ステパノワとイヴァン・ブキン組はモスクワの大会に出場する。

 

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