ウラジーミル・セルゲエフ撮影/ロシア通信
国際スケート連盟(ISU)は、女子シングルの最終結果に関する、韓国スケート連盟(KSU)からの不服申し立てを受理した。
韓国が抗議と称している、ISU規定に反する書簡は、4月10日にISUに送付されていた。書簡は女子シングル個人戦の審判員構成に疑義を示すもの。この競技では、ショートとフリーのプログラム合わせて219.11点をマークした韓国の金妍児(キム・ヨナ)を、ソトニコワが224.59点で上回って、金メダルを獲得した。
大韓オリンピック委員会は、ソトニコワを過大評価した審判員構成を調査するよう求めている。
ISU懲罰委員会のフォルカー・ワルデック委員長はドイツのDPA通信に対し、不服申し立てを正式に受け取ったこと、またISU懲罰委員会とローザンヌのスポーツ仲裁裁判所のどちらがこの問題を審議するかを、今後3週間以内に決定することを伝えた。
ロシア側はノーコメント
ロシア・スケート連盟のアレクサンドル・ゴルシュコフ理事は、韓国の申し立てについて何も知らないと言っている。「これに関するいかなる報告も受け取っていない。今の時点でコメントするのは難しい」
ロシア・フィギュア・スケート連盟のヴァレンチン・ピセエフ会長は以前、大韓オリンピック委員会に対し、ISUの規定に従うよう求めていた。この規定によれば、ISUは原則として、競技の結果に対する抗議を審議しない。抗議を審議するのは、競技中のみであるという。「韓国の関係者には、規定の文章をよく読むことをおすすめする」と、ピセエフ会長は述べた。
ファンがエスカレート
韓国はこれまでにも抗議を行っている。ソチ五輪女子シングルの競技が終了した直後だったが、ISUはこれを却下していた。
フィギュアスケートのタチヤナ・タラソワ・コーチはこう話した。「それは道理にかなっている。ISUは審判員を信頼しているし、五輪の審判団は一流。ソトニコワの結果は完全に公正なものだった。確かに氷を足で引っかけたところもあったが、その分は0.9ポイント引かれている。金妍児がしなかった2回転半アクセル+3回転トゥループを、ソトニコワは後半決めた。これによって高い点数を獲得できた」
ソトニコワを指導しているエレーナ・ヴォドレゾワ・コーチは、ファンが抗議を考えついたと話した。「金妍児は韓国のアイドル。だから状況は明白…実際にはいかなる抗議もなく、ファンが騒ぎを起こした」
*元記事
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