ソチ五輪の準備は”OK”だが…

ソチの五輪受け入れ態勢は整った、という結論に、国際オリンピック委員会(IOC)幹部がいたったが、一部施設の工事の遅れや費用の増大など、問題は依然残っている。

 

ウラジーミル・プーチン大統領は2月6日、ジャック・ロゲIOC会長、ジャン・クロード・キリーIOC調整委員長、ギルバート・フェリ五輪統括部長と、ソチで会談した。その際、フェリ部長はこう話した。

「2007年にグアテマラで約束されたことが、今日現実となったことは驚異的で、見事な仕事ぶりだ。6年でこれほどのプログラムを実施できる国は世界でも限られている。2年前にスキー欧州杯、昨年はW杯が開催され、数十回の試験競技が行われたが、クレームを言った選手は一人もいなかった。これが証明している」。

 

IOC評価で80%完成 

IOCの評価によると、五輪の施設やインフラは80%完成したという。ただ、1分たりとも無駄にできないほど完成がギリギリとなりそうな、スキー・ジャンプ台の問題は残っている。

プーチン大統領は800施設ほどが建設中、あるいはすでに完工したと伝えた。とはいっても、そのうち純粋な五輪施設は13施設しかないが。

また、総建設費は60億ドル(約5500億円)で、半分が国、残りが民間企業の投資だとも述べた。だが、民間とは言っても、財政支援という形で国から借り入れている場合が多いのも事実だ。

すべての施設が期日までに完成するという4者の自信を以って、会談はなごやかなムードで終了した。

 

消えた笑顔 

ところがプーチン大統領の笑顔はこの後消えることとなる。

スキー・ジャンプ台、リュージュ・ボブスレー・コース、クロスカントリースキーとバイアスロンのコースなどがひとつになった複合施設「ゴルナヤ・カルセリ」は、2011年初めに完工する予定だったにもかかわらず、現時点でまだ建設が終了していなかったからだ。

ソチ五輪2014組織委員会の委員長は、今年夏までの完工を約束したものの、さらなる問題が浮上した。

「ゴルナヤ・カルセリ」には、当初の予算12億ルーブル(約37億円)をはるかに上回る、80億ルーブル(約250億円)の費用がかかっていることが判明したのだ。

ドミトリー・コザク副首相は、この責任が以前の工事請負会社「クラスナヤ・ポリャナ」にあるとしている。これは「北カフカス保養地」社を経営している、アフメド・ビラロフ下院議員が所有する会社だ。

大統領は、この工事の遅延と著しい費用の増大に強い不快感を示し、「えらいね、すばらしい仕事をしている」と皮肉った。