ソチ五輪のチケット販売開始

=ロシア通信撮影

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来年ソチで開催される、五輪のチケットの販売が開始された。専用サイトwww.tickets.sochi2014.comか、五輪参加国の五輪委員会の販売拠点を通じてチケットを購入することができる。販売拠点のリストやその他の詳細な情報は、ソチ五輪の公式サイトhttp://www.sochi2014.com/en/で確認できるようになっている。五輪組織委員会はチケットの70%をロシア人に、30%を外国人に販売する予定だ。

チケットの価格は 

 もっとも安いチケットは500ルーブル(約1500円)で、チケットの半数が3000ルーブル(約9000円)以下となる。コメルサント・ジェニギ紙によると、平均価格は6400ルーブル(約2万円)になるという。もっとも高いチケットは5万ルーブル(約15万円)で、開幕式のVIP席がこのような価格になる。ロシア人が伝統的に好む種目であるアイスホッケーは1200ルーブルから3万4000ルーブル(約3700円から10万円)、フィギュアスケートは1500ルーブルから2万3000ルーブル(約4500円から7万円)と、他の種目よりも少し割高だ。

 ソチに行くのはロンドンに行くよりも安くなるが、バンクーバーよりは高くなる。それでも五輪組織委員会は、ソチ五輪を比較的安く楽しめると考えている。ドミトリー・チェルヌィシェンコ委員長はこう話す。「地元ロシアのチームにより多くの声援が集まるよう、ソチにはたくさんのロシア人に来てほしいと思っている。そのため、チケットの42%は、3000ルーブル(約9000円)以下に設定されている。冬季五輪としてはチケットがかなり安い方に入るだろう」。

 

初めはネットのみ、その後は販売拠点でも 

 チケット販売開始直後は、インターネットを通じてしか購入できない。その後、ソチ五輪公式サイトにリストアップされている販売拠点に、チケットが出回るようになる。支払い方法はVISAカードのみで、チケットに限らず、五輪ではどの支払いもこのように定められる。

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ソチ五輪2014のチケット販売開始

 ロシアの五輪組織委員会は、ロンドン五輪の過ちを繰り返さないようにした。ロンドン五輪ではチケットのほとんどがインターネット経由で販売されたが、その方法は希望者が予約申し込みをインターネットで行い、そこでVISAカードの番号も入力するというものだった。その後無作為に当選者が選ばれたが、4カ月以内に有効期限が切れるVISAカードでは、決済処理ができないという事態が発生したため、騒ぎとなったのだ。

 

ダフ屋対策に観戦者用パスポート導入 

 組織委員会がもっとも警戒することのひとつに、ダフ屋の存在がある。そのため今回の五輪では、「観戦者用パスポート」を用意した。ソチ五輪のチケットと観戦者用パスポートをセットで保持していないと、五輪の観戦ができなくなる。このパスポートは1枚でもチケットを購入した人なら、誰でも受け取ることができる。パスポートの手続きには、組織委員会のサイトから電子申込書を提出する必要がある。申込書は精査され、パスポートの発行が不可能と判断された場合は、チケット代が返金される。いかなる競技会場でも入場する時にパスポートの提示が必要で、なければチケットがあっても観戦することができない。

 

115日に反ダフ屋法も発効 

 ただこのパスポートについて、まだはっきりしていないこともある。例えばチケットを購入して、人にプレゼントする場合はどうなるかということだ。チケットを購入し、パスポートの申し込みが必要になって、手順通り行っても、別の人が行くとなると問題が発生する可能性がある。

 パスポート以外にも、1月15日に特別な反ダフ屋法が発効したため、違法なチケット販売や配布には罰則が科せられることになる。つまり、プレゼントも該当してしまう可能性があるということだ。一般人がこの法律に違反した場合、チケット5~10枚分の罰金を支払わなければならない。

 五輪組織委員会はこう警告する。「違法サイトでチケットを購入すると、チケットが無効になる可能性がある。これが原因で競技を観戦できなくなっても、当委員会はその責任を負わない」。

 

*コメルサント・ジェニギ誌を参照。