ソチ五輪の聖火トーチがお目見え

ミハイル・メッツェリ/AP通信撮影

ミハイル・メッツェリ/AP通信撮影

来年のソチ五輪開催に向けた準備が着々と進んでいる。モスクワのGUM(国立百貨店)で、オリンピックとパラリンピックの聖火トーチが発表された。聖火リレーはこれまでで最大規模になるという。

「火の鳥」の光る羽がモチーフ 

 トーチのデザイナー・エンジニアは、ロシアの伝統とモダンさを融合した、オリンピックのコンセプトを最大限に具現化できるよう努力した。

ロシアの民話「火の鳥」の光る羽をトーチのモチーフとし、重さ1.8キロ、長さ0.95メートルに仕上げた。また、リレー中の最大限の持ちやすさを考えて重心を選び、強風、寒波、悪天候の条件下でも聖火が消えないようにしている。

 オリンピックとパラリンピックの唯一の違いは色だけだ。オリンピックのトーチは赤色、パラリンピックのトーチは空色で、このイベントの力と魂を表現している。

 

リレー参加者はコンクールで選ばれる 

 フィギュア・スケート元選手でオリンピック金メダリストのタチアーナ・ナフカ氏が、最初にトーチを手に取った。「赤と銀の色調で、とても美しいトーチだと思う。ソチでロシアに成功をもたらしてくれることを願う」。

 また、同じくフィギュア・スケート元選手のイリヤ・アベルブフ氏、スーパーモデルのナタリヤ・ヴォジャノワ氏、ロンドン・パラリンピックの水泳種目の金メダリストであるオレーシャ・ヴラドィキナ氏も発表会に登場した。

 全部で1万4000個のトーチがつくられ、これを持つリレー参加者はコンクールで選ばれる。

 ソチ五輪組織委員会のドミトリー・チェルヌィシェンコ会長はこう話した。「2014年ソチ五輪の聖火リレーは、五輪史上最大規模になる。聖火はリブルス山、バイカル湖、北極圏などを通る。宇宙空間にも送りたいと考えている」。

 

聖火リレー

 2014年ソチ五輪の聖火は2013年10月7日、五輪発祥地のギリシャで灯され、特別機でモスクワに運ばれる。聖火リレーはロシア国内の83地域2900市町村、カリーニングラードからウラジオストクまでの8本の時間帯をまたいで行われる。

 1万4000人のリレー参加者は各自200~300メートルの走行距離で、1日平均534キロ、123日間で計6万5000キロを走ることになる。参加者以外にも、3万人以上のボランティアがこの長距離走に加わる。

 聖火は2014年2月2日にソチに到着する。

 

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