日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭である第35回東京国際映画祭(TIFF)(10月24日〜11月2日まで開催)と併催される、アジアを代表するコンテンツマーケットTIFFCOMでは、29のロシアの映画会社およびアニメ制作会社が、「ロシアン・コンテント・ワールドワイド」という統一されたブランド名で100点以上の作品を出品した。
その中には、すでに日本のテレビ局やプラットフォームの代表と協力関係にある企業もあり、「ハチとパルマの物語」、「サリュート7号」、「T–34レジェンド・オヴ・ウォー」、「ベロゴリア戦記」、「ICE ふたりのプログラム」、「アトラクション 制圧」、「スプートニク」、「エカテリーナ:エカテリーナ2世の台頭」などの作品で日本の観客にも知られている。
ドラマ「ピーシェブロック(食品部門)」
Plus Studio, 2021 今年、ロシアの映画会社がTIFFCOMに出品したのは多岐にわたるジャンルの作品。一例を挙げれば、ファミリー・ファンタジー「赤ずきんちゃん」、「巨匠とマルガリータ」をモチーフにしたドラマ「ヴォランド」、宇宙での事故をテーマにした「ミーラ」、旅行映画「偉大なる北極海航路」、ドキュメンタリー映画「ヤマル、自然保護区域」などである。
映画「ヴォランド」
Mars Media Entertainment, 2022年公開予定ロシアは世界各国に数多くのドラマも輸出している。TIFFCOMでは新作ドラマはもちろん、ロシアですでにヒット作となっているサスペンスドラマ「沼地」、「ピーシェブロック(食品部門)」、コメディドラマ「イワノヴィ・イワノヴィ」、未来派ドラマ「2つの丘」、ピョートル1世の娘である女帝を描いた歴史ドラマ「エリザヴェータ」などが出品された。
ドラマ「沼地」
Plus Studio, 2021 またアニメ制作会社も自社の作品を出品した。ロシアの子どもたちに人気の「ルンチクとその仲間たち」、「バルボスキン」、「フィクシキ」、そしてソユーズムルトフィルムが制作したソ連の人気アニメ「ヌー・ポガジー!(今に見てろよ!)」の現代版などが公開される。
アニメ「ヌー・ポガジー!」
ソユーズムリトフィルム、2021ロシア映画の海外進出などを手掛ける機関「ロスキノ」のインナ・シャルィト代表は、この2年でTIFFCOMはオーディオビジュアルコンテンツ産業における国際イベントとしての地位を大幅に強化したとし、ロシア企業は日本だけでなく、その他の国際的なバイヤーを惹きつけたいとの期待を表した。
アニメ「ルンチクとその仲間たち」
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