モスクワで日露の歴史をたどる写真展が開幕

リュミエール兄弟写真センター

 1016日、モスクワでは「日露関係 写真で見る歴史」と題する写真展が開幕した。露日交流事業「ロシアにおける日本年」、「日本におけるロシア年」の一環で行われているもの。写真展ではおよそ80点の貴重な写真が紹介されている。

 展覧会では150年を超える露日日関係における興味深い写真が展示されている。両国の間で最初に締結された条約である下田条約(=日露和親条約、1855年)締結の写真、皇太子ニコライの来日時の写真、日露戦争で日本が旅順港を攻略した後のロシア軍と日本軍の写真などが含まれている。

 在モスクワ日本大使館広報部の山本氏は、「写真展の目的は両国関係史に注意を向け、貴重な写真を紹介し、日本とロシアの接点を見せることにある」と指摘した。「ロシアと日本の歴史におけるさまざまなシーンを記録したイラストや写真は正確かつ客観的に過去に起きた出来事を物語っている」。

 また写真展の会場であるリュミエール兄弟写真センターのサイトでは、写真展では3部門に分けた展示が行われている。1つ目は両国の外交団の派遣、国交樹立、ロシア皇帝一家と天皇家の交流などを中心とした「両国関係の始まり」、2つ目は日露戦争、第二次世界大戦などを中心とした「対立、協力、戦争」、そして3つ目が科学、経済、スポーツなど戦後から現在までの日本とソ連の協力などにスポットを当てた「戦後の関係発展」の展示となっている。

 写真展は1111日まで開かれる。

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