「このシリーズのアイデアが生まれる出発点になったのは、登場キャラクターの味わっている気持ちが視聴者だれもにわかるように、大人と子供の関係を教訓的にではなく、コミカルに見せたいということだ」と、プロジェクトのデニス・チェルヴャツォフ監督は言う。
監督によれば、登場人物のマーシャには実際のモデルがいたとのこと。あるとき芸術監督のオレーグ・クゾフキン氏が海でくつろいでいると、浜辺にいる小さな女の子が目に入った。女の子はとても無邪気で、知らない人のところにもすぐに近づき、チェスをしたり、足ひれをとり、それをつけて泳ぎに行ったりした。もっとも、数日後には、女の子があまりにも活発で、うるさくつきまとうので、避暑の人たちは女の子から隠れるようになったとのことだが。
製作スタッフは、シリーズの題材を自分たち自身の生活からも取り上げている。「私たちスタッフのほとんどに子供がいる。アニメを描く者たちでさえ、シナリオ作家らと同じように、自分の子供や知り合いの子供たちの行動を作品に写している」とチェルヴャツォフ氏は言う。