神戸ロシアフェスティバル開催

エカテリンブルグ市長エヴゲーニイ・ロイズマン氏(中央)=

エカテリンブルグ市長エヴゲーニイ・ロイズマン氏(中央)=

写真提供:アレクセイ・クラノフ
 ロシア大使館がロシア文化フェスティバルを行うのはもちろんこれが初めてではないが、この祭りは一味違う。神戸市在住のディアスポラたち(移民およびその子孫)が自ら発案し、見事に開催したのだ。

 「最初の案はかなり慎ましいもので、日本人にもっとロシアのことを語ろうと思っていただけでした。『寒い』『ボルシチ』『ピロシキ』で日本人のもつイメージは尽きてしまいますからね。でも、ディアスポラたちと神戸市行政の熱い応援を実感したので、自信が生まれました。この街が長年にわたり日本におけるロシアン・ライフの中心であったことから、おのずと祭りのテーマ『ロシア―日本:150年の道』も決まったんです」。ロシア祭を主催するフォーラム代表のナタリヤ・ボゴウジナさんはこう述べた。

 

日露双方の熱い支援で大イベントに

 開会を宣言したのは、兵庫県神戸市の代表とオレグ ・ リャボフ駐大阪ロシア連邦総領事。また来賓としてエカテリンブルグ市長エヴゲーニイ・ロイズマン氏も招かれた。ロイズマン市長は、日本のロシア人ディアスポラとの交流の拡大、活性化に向けて、精力的に活動している。

 「1891年のニコライ皇太子(後の皇帝ニコライ2世)の訪問、神戸港を通じての日露通商の開始、同港が1917年のロシア革命後に亡命の拠点となったこと、日本でのチョコレートメーカー『モロゾフ Morozoff』、『コスモポリタン Cosmopolitan』、『ゴンチャロフ Goncharoff』の起業、音楽・バレエ学校の創設…――神戸、大阪、阪神とロシアとの長年にわたる多面的関係の歴史は、これらに尽きるものではありません。最も重要なのは未来です。我々は共に生き、友人を愛し尊敬し、お互いについてより多くのことを知りたいと望んでいます」。主催者はこう指摘した。

 

豊かな過去と未来の対話 

ロシア祭のプログラムでは、歴史と文化に関わるイベントを有機的に結びつけることができた。1952年に神戸に建立されたロシア正教会、広島の企業家フョードル・パラシュチンの、原爆投下に遭った邸宅、多数の有名なロシア人が葬られている外国人墓地等の見学がそれだ。

 しかし祭りの要のイベントとなったのはもちろん、日本全国からロシア人アーティストが集結したコンサート、ロシア料理と伝統工芸のワークショップ。これまでめいめい自宅でロシア的世界に浸ってきた多数の日本人来訪者が、これらの行事に参加し、直接ロシア人とその世界に触れることができた。

 「音楽や文学など文化面でもお互いに影響を与え合い、現在に至っています。今回のフェスタは、第一回ですので、長く続き両国の平和な関係の構築につながることを期待します」。参加者の一人、オオクボ・タカシさんはこう語った。

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