ヴラジミル・オスタプコヴィッチ/ロシア通信撮影
芸術監督は世界的バス歌手イリダール・アブドラザコフ氏
アカデミーの芸術監督になるのは、マリインスキー劇場のオペラの花形イリダール・アブドラザコフ氏。「アカデミーには留学生も入校する。ロシアでも、海外でも、私がどこで教えているのか、どうやってマスター・クラスに参加すればいいのかと、よく聞かれる。もちろん、すべての人をエレーナ・オブラスツォワ国際音楽アカデミーに招待する。ここでは偉大な専門家が教鞭をとる」とアブドラザコフ氏は記者会見で述べた。
アカデミーでは、オペラのスターがマスタークラスを持つ。「すでにトーマス・ハンプソン氏とデボラ・ヴォイト氏が合意してくれた。さらに、アンナ・ネトレプコ氏も」とアブドラザコフ氏。
また、ロシア有数の指導者もここに常勤する。アカデミー自体は国際的な学校で、さまざまな国の才能豊かな若手歌手が交換留学生としてここに来ることになる。
「母の長年の夢だった」
アカデミーの校長で、オブラスツォワ氏の娘であるエレーナ・マカロワ氏は、このような教育機関をつくることが母の夢だったと話した。「これは母が長年抱いていた夢。病気との闘いを助けた夢」とマカロワ氏。
マカロワ氏によると、アカデミーには大人向けと子供向けの二つの方向性があるという。開校の目的は、生徒ひとりひとりの特徴と個性を考えた、特別な教育機関を創設すること。最初のマスタークラスは2015年11月1~12日に行われ、アブドラザコフ氏が指導する。
アカデミーで学ぶのは有料になるが、大人向けと子供向けでそれぞれ10人の無償枠がある。また、マカロワ氏とアブドラザコフ氏の個人的な補助金も計画されている。
アカデミーの開校記念ガラ・コンサートには、アブドラザコフ氏、マカロワ氏、オリガ・マカリナ氏、ヴァシリー・ラジュク氏、ユシフ・エイヴァゾフ氏や、ミハイル・タタルニコフ氏が指揮をとるミハイロフスキー劇場管弦楽団が参加する。
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