Lori/Legion Media撮影
ロシアでは、スープ、パンケーキ、サラダ、パン、ジャガイモ、ヴァレーニキ(詰めものが入った一種の水餃子)やデザートなど、ほとんど何にでもサワークリームが付け合わせにされる。しかし、私たちロシア人が愛着を感じるのはサワークリームだけではない。それはほとんどどんな乳製品についても言えることだ。ロシアには多種多岐にわたる乳製品があり、多くの非ロシア人が風変わりに感じ、なぜそのような代物が必要なのか想像もつかないような、翻訳のしようもない名称の飲み物もある。だが、ロシア人はそれなしには暮すことができず、長期間海外に出かけると必ずそれを恋しがるのである。
「おばあちゃん...とサワークリームが大好き!」
ゴーゴリやトルストイにより、ごちそうの場面の描写で言及され、ロシア文学においてその地位を確立しているものさえある。子供の本のあるキャラクターは、次のような名言を吐いた:「わたしはおばあちゃん...とサワークリーム大好き!」 これは、ロシア人の愛着がどれだけ早期に始まるかを何ともよく伝えている。
個人だけではなく、国についても、それが早期に始まったと確信している。何しろ天然のビタミン源があまり多く存在しない国なので(伝統的には根野菜や夏の果実やりんご)、利用できるものは何でも最大限に活用しなければならなかったのだ。昔は冷蔵庫など存在しなかったので、私が想像するに、発酵乳を使用する方法を考えつくまでにそれほど長い時間はかからなかったのではなかろうか。それを使ってサワークリームを作った場合、同じバッチからカッテージチーズも作ることができ、残りの液体をパンケーキの材料に使用することも可能だ。
サワークリームを作るのは非常に簡単だが、唯一の難点を挙げるなら、未殺菌の牛乳やクリームを使用する必要があることだ。全乳(脂肪分3~6%)の牛乳をガラスの瓶に注ぎ、ヨーグルトまたはヨーグルト菌をスプーン1杯加え、チーズクロスで覆い、一晩暖かい場所に寝かす。牛乳を使用する場合は、蓋を取り外せばサワークリームのできあがりだ。冷蔵庫で保管すれば2日くらいはもつ。クリームを使用した場合は、全部がサワークリームになる。
ジャガイモをいくつか茹でてサワークリーム、塩といくらかの新鮮なハーブをかけ、さあプリヤトノヴォ・アペティータ(おいしく召し上がれ)!
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