6月23日~29日の文化行事

カルゴポリ玩具の展示会「北の地のケンタウルス」=Press Photo

カルゴポリ玩具の展示会「北の地のケンタウルス」=Press Photo

ヨーロッパの現代美術展、音楽やダンスのフェスティバル、民族玩具の展示会、アカデミー音楽のコンサート!

623日(月)

 「モスクワ音楽堂」で、作曲家アレクサンドル・マノツコフと弦楽団「クラシュ・カルテット」がコンサートを行う。20世紀のロシアの詩人ダニイル・ハルムスおよびアレクサンドル・ヴヴェデンスキーや、ノーベル文学賞受賞者であるスペインの詩人フアン・ラモン・ヒメネスの詩で音楽を奏でる。マノツコフ自身が歌をうたうのは興味深い。

 マノツコフはロシアの優れた作曲家の一人で、有名な舞台演出家であるキリル・セレブレンニコフやドミトリー・クルィモフなどの舞台向けに作曲している。クルィモフはすでに2ヶ月、イギリスとドイツの演劇フェスティバルで上演している。セレブレンニコフの映画「被害者を演出しながら」のサウンドトラックもマノツコフの作品。音楽は現代的なジャズのリズムとミニマリストを受容している。

http://www.mmdm.ru/afishaDescription/7456

 

624日(火)

 モスクワの「国立ダーウィン博物館」で、カルゴポリ玩具の展示会「北の地のケンタウルス」が開幕する。ロシアの民族工芸は地域ごとに大きな差があり、それには広大な土地、道の悪さ、さまざまな材料などが起因している。恐らくもっとも有名であろう、トゥーラ州の「フィリモノヴォ玩具」は、長く伸びていておもしろい形をしているため、とても人気が出た。地元の職人がマンガを読んで、愉快な作品を作ろうと思ったわけではない。昔はマンガなどなかった。地元の粘土には、焼成時に伸びるという特徴があるのだ。

 アルハンゲリスク州カルゴポリ市のカルゴポリ玩具は恐らく、もっとも独特だろう。素材もさることながら、住民の考え方も影響している。この地域に暮らすポモール人は、たくましく、剛毅で、自立している特別な人々だ。カルゴポリ玩具はフィリモノヴォ玩具と比べると、その歴史が新しい。だが過ぎ去った昔の思い出を大切に守り続けている。展示会では男、農民、騎手、動物、豪傑、勲章をつけたひげ面の半馬人など、たくましくて愉快な仲間の玩具が数百点展示される。双頭馬・ミュータントなどもある。

http://www.darwinmuseum.ru/_news/?kargopol

 

627日(金)


AP通信

 モスクワ市の「VDNH(経済達成博覧会)」で、第2回「パーク・ライブ」音楽祭が開幕する。開催期間は27日から29日まで。ウクライナの首都キエフでも同時開催される予定だったが、政情不安により、こちらは中止となった。

 音楽祭の目玉はアメリカのマリリン・マンソンとイギリスのプロディジー。マンソンの公演をめぐっては一騒動あった。ロシア各地でのツアーを決めたことに正教の“原理主義者”が猛反対し、モスクワではそれほどでもなかったが、ノヴォシビルスクではコンサートの中止を求める事態にまで発展。マンソンの性倒錯のプロパガンダに非難が集中した。地方都市は首都よりも世論に左右されやすいため、ノヴォシビルスクの行政は音楽愛好者と反対する人々の間の妥協点を探ろうとしている。だが今のところ、コンサートが行われるかは不明。

http://www.parklive.pro

 

628日(土)


西野=Press Photo

 サンクトペテルブルク市の「エルミタージュ美術館」で、隔年現代美術展「マニフェスタ」が開幕する。これは1996年からヨーロッパのさまざまな都市で行われている展覧会。2年に一度ヨーロッパ大陸をまわっており、今年はサンクトペテルブルクを開催地とする。エルミタージュ美術館が受け入れ役になっているのは興味深い。ロシアの古典芸術の所蔵庫と現代美術は、一見対極に位置しているようだからだ。だがミハイル・ピオトロフスキー館長の大胆さがここにあらわれている。250周年記念の年には、古典と生きている芸術プロセスの関係を強調していた。

 6月28日から10月31日までの開催期間中、市内のさまざまな場所で正式プログラムと併催プログラムが行われる。その数40ヶ所、56プロジェクト。中には「アルト・プロスペクト」フェスティバルや、昨年43歳の若さで死去した、「コンセプチュアル・アート」(概念芸術)のアーティスト、ウラジスラフ・マムィシェフモンロの作品展などもある。マニフェスタのテーマ「翻訳」とは、言語の翻訳だけでなく、文化間の翻訳でもある。マヤコフスキー図書館での「翻訳芸術」、フォンタンカ川河岸通りの元ガレージでの「難民収容所」など、翻訳をテーマとしたさまざまなプログラムが用意されている。ドイツのヨーゼフ・ボイスなど、ヨーロッパやロシアの有名な芸術家の作品が多数見れるところも魅力。

http://manifesta10.org/ru/home

 

 サンクトペテルブルク市の「アレクサンドリンスキー劇場」新舞台で、現代舞踊祭「オープン・ルック」が開幕する。開催期間は7月11日まで。有名なグループのダンスを見たい人だけでなく、ダンスを習得したい人、ショーに参加したい人も楽しめるイベント。プログラムの大部分は、ヨーロッパやロシアの講師によるダンスの授業やマスター・クラスになっている。ダンス・イズ・グレート/ブリテン、ティーチャーズ・ギャラなどのさまざまな舞台プログラムも見物。

http://open-look.ru/