6月2日~8日の文化行事

Photoshot/Vostockphoto

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第一次世界大戦当時の再現、イタリアのフェスティバル、オレグ・ツェルコフの絵画展、フェリーニ監督の映画「オーケストラ・リハーサル」のリメイク演劇、リンキン・パークのコンサート!

62日(月)

 モスクワ市の「オリンピック・スタジアム」で、アメリカのバンド「リンキン・パーク」のコンサートが行われる。グラミー賞の受賞歴は2回、オルタナティブ・ミュージックをメインストリームに変えた、ニューメタルの代表的な存在だ。2000年代にリリースした最初のアルバムは、21世紀最も売れたディスクで、15年経過した今でも音楽チャートに残っている。ロシアに来るのは今回で5度目。これまでに6回のコンサートをモスクワ市とサンクトペテルブルク市で行っており、どれも満員だった。2011年にはクレムリンの壁の外側で行われた屋外コンサートに無償で出演。6月には新しいアルバム「ザ・ハンティング・パーティー」をリリースする。その中の曲をモスクワで聴けるかもしれない。

公式サイト:http://www.tickets.olimpik.ru/content/events/concert/217960

 

64日(水)


写真提供:Press Photo

 モスクワ市の「エカチェリーナ」文化基金で、ロシアの画家で“非協調主義”の芸術家である、オレグ・ツェルコフの個展が開幕する。開催期間は8月10日までで、期間中にツェルコフは80歳の誕生日を迎える。今回はさまざまな時代の絵画45枚が集められている。他のアンダーグラウンドな芸術家と同様、ソ連時代の1960年代は、非公式な展示会でしか作品を展示できなかった。ソ連政府は、ツェルコフが国の労働者を描かずに、幻想的な”マスク”や、醜怪かつアンバランスな人間を描いていると批判していた。ツェルコフの作品では、原始主義とマレーヴィチの作品が意識されている。これは社会主義リアリズムとソ連のプロパガンダという、公式のスタイルに反するものだ。1977年にフランスに亡命し、現在はパリで暮らしている。ロシアに作品が戻ってきたのは比較的最近。2004年に、ロシア美術館とトレチャコフ美術館で大きな展示会が行われた。ツェルコフの絵画は、エルミタージュ美術館、ロシア美術館、プーシキン美術館、ラトガース大学ジマーリ美術館、アムステルダム市立美術館など、国内外の美術館の所蔵品となっている。

公式サイト:http://www.ekaterina-fondation.ru/eng/exhibitions/2014/tselkov/

 

66日(金)

 モスクワ市の「サツ児童音楽劇場」で、演劇「オーケストラ・リハーサル」が行われる。交響楽団とは”独裁者”の指揮者が率いる、全体主義的社会のモデルである。楽団にも独裁者の腰ぎんちゃくであるグループの指導者たちがいて、体制に忠実な第1バイオリン奏者がいる。また可能な限りアウトサイダーな異論派もいる。イタリアの鬼才、フェデリコ・フェリーニ映画監督は1978年、風刺コメディー映画「オーケストラ・リハーサル」の中で、楽団内の衝突を描いた。今回上演される演劇はこの映画にもとづいており、ヴェルディ、ドニゼッティ、ロッシーニ、そしてフェリーニ監督のほとんどの作品の音楽をてがけているニーノ・ロータなど、イタリアの偉大な作曲家の音楽が響く。混乱や音楽家同士のもめごとの中から、いかに本物の音楽が生まれるか、というフェリーニの主なアイデアを、舞台で具現化する。舞台上のオーケストラは、すべての意見対立を忘れてまとまり、音楽の傑作に融合して行く。

公式サイト:http://teatr-sats.ru/about_theatre

 

67日(土)

 モスクワ市の「コローメンスコエ」博物館・自然公園で週末、第4回歴史再現フェスティバル「時間と時代」が行われる。2011年に初めて行われ、5万人を集めたフェスティバルは、すぐに人気となり、昨年はすでに4倍の来場者を記録している。主催者は毎年、世界中から訪れる再現者チームとともに、時代をモチーフとした演出を行う。今回は第一次世界大戦の時代。今年はちょうど100年目だ。フェスティバルのゲームやインタラクティブな活動では、20世紀初めのすべての社会層の日常に触れることができる。また1914年のファッション・サロンを見たり、当時の技術品の写真をとったり、アンダーグラウンドな活版作業、労働者のストライキ、軍事訓練に参加したりすることができる。第一次世界大戦のプラットフォームでは、ロシア、ドイツ、オーストリア・ハンガリー帝国の野営地に入り、当時の軍事技術品や隊列の訓練などを見ることができる。戦場では、有名な会戦エピソードが再現される。

公式サイト:http://www.ratobor.com/projects/times-and-epochs/

 

写真提供:Press Photo

 モスクワ市ではイタリア文化関連のフェスティバルが2つ行われる。「中央芸術家会館」で週末に楽しめるのは、「イタロマニア」フェスティバル。イタリア文化に関する講義やセミナー、料理教室、イタリアの古い映画の上演会、イタリアの芸術家の展示会、関連書籍やイタリア語教材の販売などがプログラムに含まれる。またロック・ミュージシャンのフィリッポ・ガッティ、ナポリ音楽の歌手のモニカ・サントーロ、センサ・フィーネ、グネーシン音楽大学のオペラ歌手など、大ホールのコンサート・プログラムも用意されている。

公式サイト:http://italoman.ru

 

 「クラスナヤ・プレスニャ」公園で7日、イタリア・フェスティバル「アモーレ・イタリア」が行われる。イタリアのファッション・ショー、イタリア製品の見本市、子ども向けアニメプログラム、美術展、音楽・舞踏プログラム、ベネチア・カーニバルなどが用意されている。

公式サイト:http://myfest.ru/ap/fullfrm.aspx?id=event-1005