写真提供:Press Photo
5月21日(水曜日)
モスクワの「中央芸術家会館」(住所:クルィムスキー・ヴァル 10)で、二つの大規模な建築フェスティバルがスタートする。第19回国際展示会「ARCHモスクワ」と第4回モスクワ建築ビエンナーレだ。今年の主なテーマは、「都市の建設の伝統的手段としての、街区の整備」。西側諸国とロシアの建築事務所がそれぞれの案を提出する。そのなかには、モスクワの図書館の発展のための特別計画も含まれる。なお、最高の木造建築に対しては、特別賞「アーキ・ウッド」が授与される。
公式サイト:http://www.archmoscow.ru
5月22日(木曜日)
写真提供:Press Photo
サンクトペテルブルクでユニークな演劇フェスティバル「オデュッセウスを出迎えて」 が開幕する。そのコンセプトは、俳優、アーティストたちが船に乗り込み、バルト海から地中海まで全ヨーロッパを回るというもの。その目的は、主催者によれば、「東西南北の人間の運命が交差する、現代のオデュッセイアを書くこと」だという。
フェスティバルのプログラムの内容は、フィンランドの劇場「Viirus」の芝居「生の記憶」の世界初演、屋外劇場フェスティバル、ワークショップ、セミナーなど。このフェスティバルを発案したのは、有名なマイマー(パントマイマー)であるヴャチェスラフ・ポルニンだ。
総勢100人にのぼる、ロシア、フランス、イタリア、フィンランドのアーティストとキュレーターらが、6月1日にサンクトペテルブルクを出航し、全欧で芝居を上演する。帰還は実に2年後となる。
公式サイト:http://www.cityspb.ru/event-717213/0
5月23日(金曜日)
写真提供:Press Photo
モスクワ国際音楽会館(「ドーム・ムーズィキ(音楽の家)」)で、「ブラジルの日」が始まる。これは、昨年成功裏に開催された、ブラジルでの「ロシアの日」に応えて行われるものだ。プログラムは多彩で、オープニングを飾るのは、ブラジル最高のギタリストの一人である、七弦ギターの名手ヤマンドゥ・コスタ。
主要なイベントとなるのは、伝説的なピアニストで作曲家のジョアン・ドナートのコンサートで、モスクワ国際音楽会館のほか、サンクトペテルブルク・フィルハーモニアでも行われる。
一方、フェスティバル「ジャズの家」では、女性歌手マルシア・カストロが歌声を聞かせ、5月31日、ゴーリキー公園では、サンバ・フェスティバルが行われるほか、美術展、映画祭、ロシアとブラジルのアーティストが共演する芝居もある。
公式サイト:http://moscow-live.ru/playbill/40147-dni-brazilii-v-rossii-2014-v-dome-muzyki.html
5月23日
タス通信撮影
モスクワの聖ペテロ・パウロ・ルーテル教会では、ノルウェイの作曲家エドヴァルド・グリーグにちなんだ音楽祭「極光」が開催され、金曜から土曜にかけての夜、彼のオルガン曲を、アンナ・ペトロフスカヤ、ガリーナ・ジュコフスカヤらが演奏する。
ここのオルガンは19世紀末の製造で、モスクワ音楽院大ホールのオルガンにも劣らぬ名器だ。この教会は、音楽とは浅からぬ縁があり、かつてフランツ・リストがロシアを訪れたときに、ここで演奏会を開いている。
公式サイト:http://www.lutherancathedral.ru/главная/концерты/
5月24日(土曜日)
Photoshot撮影
モスクワのオリンピック・スタジアム(ロシア最大の屋内競技場)では、スティーヴン・タイラー率いる、アメリカの伝説のロックグループ「エアロスミス」がコンサートを行う。
彼らは既に、7年前の2007年夏にモスクワを訪れているが、以来、『ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション!』(Music from Another Dimension!)をはじめとして数多くの新曲が生まれた。今回のツアーは、この曲を中心としたもので、名付けて「地球温暖化ツアー(Global Warming Tour)」。
これはジョークではなく、ミュージシャンたちは実際、温暖化を含む環境問題に心を痛めているのだ。「エアロスミス」は、新曲以外に、古いヒット曲やビートルズの「Come Together」のカバーも歌う。
彼らは、モスクワとサンクトペテルブルクでのコンサートの後は、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアでツアーを続ける。
公式サイト:http://aerosmithtour.ru
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