モスクワは世界でもっとも物価の高い街だけれど、安く、おいしく食事をすることだってできる=タス通信撮影
1. ブテルブロ
ロシアにはずっと、サンドイッチという名称が存在していなかった。ロシア版サンドイッチはブテルブロドと呼ばれている。ドクター・ソーセージや、バターと塩ののったブテルブロドを食べたら、もうロシア料理を食べたと言ってもいい。1年前にオープンした「ブテルブロ(Buterbro)」は、モスクワ最高のブテルブロドをふるまっている店。店内でパンを焼き、肉やタラを燻煙し、サケを塩漬けし、スープをつくっている。それでお手頃価格なのだから嬉しい。
「エルミタージュ庭園」カレトヌイ・リャド側入り口、
Karetnyi Ryad 3、+7 (903) 523−32−07
営業時間:火~土12:00~20:00
2. パフ・ポイント
「パフ・ポイント(Puff Point)」はシューの店。バニラやチョコの入ったシュー・クリームだけでなく、カレー風味のチキンやボイルド・ポークなど、肉、魚、野菜の入ったさまざまなシュー・サンドがあるのが特徴。フワフワのシューは、何にでも合う。
Nijnii Susal'nyi Per. 5-2
Ploschad' Myasnitskie Vorota 1-3
Ploshad' Prechistenskie Vorota 1-4
3. エントゥジアスト
バイクカフェ「エントゥジアスト(Entuziast)」はおいしい食べ物をふるまいながら、バイクも修理してくれる店。バイクがなくても大丈夫。他の人のバイクを修理するところも見ることができる。バイカー文化、安くておいしい食事、ビール、アンティークなどが大好きな人たちを、ひとつにしてくれる場所。さらにラジオ・サークルの会合もあり、夜はダンスもできる。また昼食をとりながら、映画を見ることもできる。
Stoleshnikov Per. 7/5
営業時間:平日12:00~23:00、金土~02:00
+7 (499) 340−78−52
4. ラッキー・ヌードルス、ラプシャ・パンダ、ドゥードルス
アジアのおいしい麺料理を提供する店があることは、ニューヨーク、ロンドン、モスクワなどの、大都市の特徴とも言える。モスクワには「ラッキー・ヌードルス(Lucky Noodles)」、「ラプシャ・パンダ(Lapsha Panda)」、「ドゥードルス(Doodles)」など、お手頃グルメを楽しめる店が3店ある。トリ肉、エビ、牛肉などの入った中国のラーメンや青島ビール、点心など、アジアの味でホッと一息ついてはいかがだろうか。
ラッキー・ヌードルス(Petrovka 20/1)、ラプシャ・パンダ(Nikol'skaya 15-1)、ドゥードルス(Pokrovka 17-1)
5. ダルィ・プリロドィ
ケータリングカー「ダルィ・プリロドィ(Dary Prirody)」は、モスクワ市内を移動し、各所でプロのグリル料理を提供している。現在はエルミタージュ庭園で週3日営業している。
金、土、日12:00~20:00、+7 (985) 600−80−35
エルミタージュ庭園、地下鉄「トルブナヤ」駅
6. リュジ・カク・リュジ
息の長い、安いカフェ・軽食堂。モスクワの現役の学生も元学生も、みんなカクテルNO.5(コケモモ、クロスグリ、チェリー)を知っている。小さなカウンターに座りながら、サケ、スピナッチ、羊乳チーズのパンを食べ、ブリキ製のひさしの下でタバコを吸う。ひさしからはいつも何かが滴っている。「リュジ・ カク・リュジ(Lyudi Kak Lyudi)」は、6~7席しかない小さい食堂だが、定員の4倍は入る。
Solyanskii Tupik 1/4
+7 (495) 621−12−01
7. ザ・バーガー・ブラザーズ
以前はクラブのクロークルームだった小さな空間が「ザ・バーガー・ブラザーズ(The Burger Brothers)」のキッチンになり、通りに面している窓から食べ物が販売されている。オール・アメリカン・バーガー(アメリカン・ソース、赤たまねぎ、トマト)、ジンジャー・バーガー(牛のパティ、しょうがとトマトのソース、オニオン・フライ、スピナッチ)、チェダー・バーガー(チェダー・チーズ、赤たまねぎピューレ)などの初期のメニューに加えて、スープ(ミント、ソラマメ、生クリームのスープやトマト、ライム、コリアンダーのスープ)もふるまわ れている。どのハンバーガーにもポテト・フライがついていて300ルーブル(約900円)。
Bersenevskii Pereulok 5-1
+7 (926) 133-28-48
8. ハブ
「ハブ(HUB)」のメニューはサンドイッチ4種類、サラダ、コーヒー、紅茶(大きなカップ)、おいしいビール、シードルと、シンプルだ。大きくて具がたくさん入っているチャバータのサンドイッチには、ベイクド・ポテト&チーズがついてくる。200グラムのパティが入った「ハブブルゲル」(350ルーブル≒1050円)や、チキンとパイナップルの入ったカレー風味のサンドイッチある。
Pyatnitskaya 82/34
+7 (909) 985−77−22
営業時間:月~木10:00~00:00、金10:00~03:00、土12:00~03:00、日12:00~00:00
9. カラマーゾフならぬ「カラヴァーエフの兄弟」
わずか60ルーブル(約180円)のエスプレッソにノルウェー・サーモンのサンドイッチ125ルーブル(約375円)など、値段と味で満足度が高い。小さなパン・ピロシキ屋さんが、5年で立派なチェーン「カラヴァーエフの兄弟(Brat'ya Karavaevy)」になり、13店舗まで拡大した。ホワイトカラーがランチを食べに来たり、主婦がパンやデザートを買いに来たりしている。
ウェブサイトの言語は英語、ロシア語、フランス語。
10. ペリメシカ
「ペリメシカ(Pel'meshka)」は、おいしいペリメニ(ロシアの水餃子)をふるまう軽食堂チェーン。1人前は250ルーブル(約750円)。ペリメニはロシアの伝統料理だから、一度は試食する価値がある。
Nikol'skaya 8/1-1
(495)628-47-15
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